佐渡裕キッズオケに出演
チェロを習って9年になる岩出市の小6宮本星瑳(せいさ)さんがきょう9月3日㊏とあす4日㊐、世界的な指揮者の佐渡裕さん率いるスーパーキッズ・オーケストラ(SKO)の一員として、兵庫県立芸術文化センターでの公演に出演する。「皆のメロディーを重ねて一つの曲をつくり上げるのがオーケストラのおもしろさ。思いっきり演奏します」と意気込む。
母親に「楽器があれば世界中どこへ行っても友達ができる」と勧められ、3歳でチェロを始めた。温かみのある音色に魅せられ、練習は毎日3時間。気になった音程があればピアノで正しい音を確認する徹底ぶりだ。
SKOは小さいころから毎年、演奏会に出向くほどの大ファンだった。「いつか私もメンバーに加わりたい」と夢を抱き、今年5月、初めてオーディションに挑戦。チェロでは県内初の合格者となった。
毎週日曜、兵庫へ練習に通ってメンバーと親交を深め、7月末には岩手を訪れ、4日間で8公演を行った。「緊張したけれど、周りの皆が助けてくれてる感じがして、落ち着いてできました」とにっこり。
本番はグリーグの組曲『ホルベアの時代から』ほか約10曲を披露。「チェロのおかげで家族みたいな仲間と出会えた。これからの演奏人生に生かせられれば」と話している。
(ニュース和歌山/2022年9月3日更新)