地元和歌山で活動を続けるバンド、ウインズ平阪が新アルバム『CM&テーマソング集』を10月5日㊌に発売します。来年2月限りで卒業するリーダー、平阪佳久さん(63、写真左)に加え、バトンを受け継いだ新ボーカル、門矢元気さん(24、同右)担当曲を含む19曲を収録しています。 (文中敬称略)
寄り添う歌声
──新アルバム、テレビやラジオで耳にしたことがある曲が多いです。
平阪 おなじみのジョーシンはじめ、JAグループ和歌山、産直市場よってってといったCMソングが中心。うち、5曲は門矢が歌っています。
門矢 自分の声をCDで聴くと、どこか不思議ですね。オススメはバラードの『愛するなら』。僕と平阪さんの歌は対照的で、「今までのファンが付いてきてくれるのかな?」との心配も…。
平阪 私の声はパンチがあり、自分で言うのも何ですが、ちょっとうるさい感じ(笑)。対して門矢はソフトな声で、押しつけがましくないので、人にそっと寄り添う力があり、 BGMになる。そこが彼の魅力です。
──門矢さんがウインズ平阪に入ったのは?
門矢 一昨年にサポートメンバー、そして今年4月、正式メンバーになりました。出身、そして今も家は堺市。家にいる時も、歩いている時も、常に何かを口ずさんでいるぐらい歌が好きです。ただ、音楽活動の経験はなく、5歳からテニスをしています。2020年、指導していた慶風高校(紀美野町)のテニス部で顧問の先生から、「ウインズ平阪がボーカルのオーディションをしているよ」と勧められて応募し、合格しました。
来年2月に卒業
──平阪さんは来年2月でのウインズ平阪卒業を発表しています。
平阪 「和歌山からヒット曲を出し、故郷のイメージアップにつなげたい」との思いを持って活動してきました。しかし、私も来月で64歳。いつの時代も流行を生み出すのは若者で、中高年から若者へ広まっていくことはなかなか少ないと思います。私の夢は若手に託したいと決断しました。
門矢 新ボーカルに選ばれた時は率直にうれしかったものの、平阪さんの卒業が近づくにつれ、重圧を感じています。自分はバラード系が得意ですが、メッセージ性が強く、聴いてくださった方に「明日からも頑張ろう」と思ってもらえる歌を届けられるよう努力します。後継者として今までの歴史を大事にする一方、現代の風をどんどん吹かせていければ。
平阪 私自身、卒業後もウインズ平阪をスタッフとして支えていきますし、依頼をいただけば個人としての活動は続けます。デビュー前の高校時代を含めると47年間、音楽をする時はいつもバンドで、初めてソロ活動が始まります。ウインズ平阪共々、よろしくお願いします!
ニューアルバム即売会&プチライブ
★10月8日㊏午後2時……ウェイ書店ツタヤ岩出店
★10月9日㊐午前11時と午後2時……ツタヤウェイガーデンパーク和歌山店
★10月10日㊊午前11時…………ツタヤウェイ橋本店
アルバム『CM&テーマソング集』は2750円。詳細は「WINDS平阪」HP。
(ニュース和歌山/2022年10月1日更新)