健康守る大切な仕事

 動物のお医者さんとは、獣医師さんのこと。動物にとって必要で、よく耳にする身近な存在ですが、動物園でどのようなお仕事をしているかは、詳しく知らない人も多いのではないでしょうか。

 そのお仕事をほんの少し体験できるようにと3月、「どうぶつのお医者さん体験」を開きました。

聴診器でうさぎの心音をチェック

 当日はまず、園内の巡回からスタート。獣医師さんと一緒に動物の観察です。体調を把握する方法を学び、動物たちの食事量や毛づや、行動をチェックしました。それと並行して、飼育員からは動物の豆知識を伝えました。

 この後は聴診器を使い、うさぎと紀州犬の心音やお腹の中の音を聞きました。ですが、相手は動物。「お腹の音を聞かせてね~」と言ったところで素直に「はーい」とは言ってくれません。日ごろから接している飼育員が、聴診器を使いやすく、かつ動物が苦しくない、保定とよばれる抱き方で獣医師さんをサポート。人間とうさぎの心拍数の違いを感じ、日常で使わない道具を用いての体験はとても貴重だったと思います。

 最後は薬の調合です。すり鉢を使って細かくしたものを、野菜と混ぜてヤギへ与えます。動物たちは薬が大嫌い。エサに入れても食べ残す子が多いため、好物の野菜やフルーツと一緒にするなど、いろいろ工夫しました。

今回の担当:早川飛華さん

 次回は11月5日㊏午後2時半に開催します。申し込みは10月15日までにこちらから。この機会に一度体験してみませんか?

 

(ニュース和歌山/2022年10月8日更新)