島精機に名誉総領事館
トルコの在和歌山名誉総領事館が6日、和歌山市坂田の島精機製作所に設置され、同社の島正博会長(写真右)が名誉総領事に就任した。県内に在外公館と名誉総領事が置かれるのは初めて。
1890年に串本町沖でトルコ軍艦、エルトゥールル号が沈没した際、地元住民が救助して以来、串本町を中心に同国との友好関係が続いている。2020年11月、地震の被害を受けたトルコへ県が見舞金100万円を贈ったのを受け、同国から名誉総領事館開設の提案があり、実現した。
就任式典で、コルクット・ギュンゲン駐日特命全権大使(同左)は「歴史的な結びつきが深い和歌山に設置でき、誇りに思います。これまで同様の親交をお願いします」とあいさつ。島会長は「トルコには横編み機2万3000台以上を販売するなど、繊維産業を通じつながりは深い。友好がより強固になるよう努めたい」と話した。
今後は、県内に住むトルコ人をサポートするほか、トルコ文化の発信を予定している。
(ニュース和歌山/2022年12月10日更新)