読者の皆さんに頂いたアンケート結果から、和歌山に暮らす人の関心や本音を読み解くコーナー「よもやまリサーチリターンズ」。お正月特別版として、3日号と続けてお届けします。今回は好きな県内の温泉について聞きました。
1位は白浜町の白浜温泉でした。「まったり、しっとりした肌触りのお湯がいい」(60代女性)、「とれとれの湯は色々な種類の温泉があり、特に炭酸泉は最高」(70代男性)、「お湯の刺激がきつくなく、肌になじむ」(60代女性)と、泉質を気に入っている人が12人いました。
2位は田辺市龍神村の龍神温泉。白浜温泉とはわずか1票差でした。群馬県の川中温泉、島根県の湯の川温泉と並び、「日本三美人の湯」として有名です。「入浴後のしっとり感が最高」(60代女性)、「お湯がやわらかく、つるつるになる」(40代女性)、「初めて行った時、泉質の良さに感動した」(30代女性)と高い女性人気を誇ります。
3位の花山温泉は和歌山市鳴神にあります。ミネラルや鉄分を多く含んでおり、「薬師の湯」として知られています。また、住宅地にあり、「自宅の近くで温泉が楽しめる」(60代女性)と、アクセスの良さを挙げる声がありました。
5位にランクインした和歌山市加太の休暇村紀州加太は、湯につかりながら眺める紀淡海峡の景色が好評です。「ロケーションが良く、お昼に入るのが気持ちいい」(40代女性)、「特に夕陽のきれいな時間は最高」(20代女性)との声が聞かれました。
この冬、それぞれの町でしか味わえない温泉で、年末年始に疲れた体を癒やしてみては?
和歌山県観光振興課、中瀬雅夫課長
和歌山県の特徴として、比較的新しい火山が存在しないのにもかかわらず、500を超える源泉があるのは、南紀熊野ジオパークに代表される、かつての地殻変動からできた地形が大いに関係しています。今回のアンケート結果、上位を見ると、白浜温泉は古くから斉明天皇ら多くの皇族が湯治に来られ、龍神温泉は徳川御三家、紀州の歴代藩主から愛されるなど、古(いにしえ)から現代に至るまで、変わらず多くの人々から愛され続けている「温泉天国」であると実感させられました。旅の目的として人気がある温泉の魅力を、県ではアウトドアや食とともに全国へ発信し、誘客に取り組んでいきます。
(ニュース和歌山/2023年1月1日更新)