開智中・高で記念祭

 1923年に修徳高等女学校として和歌山市吹上に開校し、現在は同市直川にある開智中学・高校が、創立100周年と開智30周年を祝い、12月21日に感謝祭を開いた。

 書道部員16人によるライブパフォーマンスでスタート。創立者の関本諦承(たいじょう)上人が、「父母の恩」、「衆生(しゅじょう)の恩」、「国土の恩」、「三宝の恩」の4つの恩に報いることを説いた〝四恩報答〟を中心に、メッセージを書いた。この後、アカペラ部と吹奏楽部が演奏で盛り上げた。

 また、関本上人の銅像が立つ庭に、美術を専攻する高校1年生130人が、授業で作った素焼きのランタン130個を設置し、「光の道」として演出した(写真)。

 このほか、礼を伝えたい人へのメッセージを書いたカードを、花言葉に〝感謝〟を持つガーベラと交換。教師や友達へ感謝の言葉と共に花を渡すもので、「いつも部活で指導していただきありがとうございます」「これからも仲良くしてね、大好きです」と、恥ずかしがりながらも笑顔で言葉を掛け合っていた。生徒会長の武内慈英(じえい)さん(高2)は「私自身、感謝していても行動に移せていないことがある。普段照れて言えないことも、祭りをきっかけに言えるようになり、より親ぼくを深めてもらえたら」と願いを込めた。

 感謝祭実行委員長の土井和正理事長は「100周年という記念すべき年を飛躍の年にと実施しました。今回を見本に、来年以降は生徒たちが自発的にしたいことを立ち上げ、大きなイベントをやり遂げる達成感を得る機会にしてほしい」と期待していた。

(ニュース和歌山/2023年1月7日更新)