広川町で昨年発見された恐竜の歯の化石4点が3月31日㊎まで、海南市船尾の県立自然博物館で展示されている。同館は「このうちの1つは、県内で初めて見つかった、植物を食べる恐竜の化石で、貴重な発見」と話している。

 調査は昨年5月と9月に計8日間、白木海岸にある白亜紀前期(約1億3000万年前)の地層で実施。

 現在、確認できている歯の化石4点中、1点は植物食恐竜のイグアノドン類、残り3点は泳ぎが得意なスピノサウルス類など肉食恐竜のものと考えられる。このほか、ワニやカメ、サメなど脊椎(せきつい)動物の化石15点もあった。

 同館は「短期間の調査でこれだけ確認されたことから、高密度に化石が集まった地層だと明らかになった。大規模な調査をすれば、さらに発見できる」と期待する。

 午前9時半~午後5時。㊊休み。480円、高校生以下と65歳以上無料。同館(073・483・1777)。

 (ニュース和歌山/2023年2月25日更新)