和歌山代表としてきょう3月18日㊏から愛知での全日本ボウリング選手権に出場する和歌山大学4年、伊勢川華愛選手(22)。小学生のころから各種大会で上位に顔を出し、和歌山北高校時代に4回、全国制覇しました。これまでの団体戦や年齢別個人戦での優勝に加え、昨年の全日本選抜選手権で初めて一般の部で個人優勝し、今年2月に県スポーツ賞を受賞しています。

何度も全国制覇

──ボウリングはいつ始めたのですか。

 「小学3年です。姉の友だちについて行って興味を持ち、週2回練習に通いました。そのころからコントロールをつけるため、投げ込んで体に染みこませています。中学に入ってから平日の夕方も練習するようになり、中3の時に紀の国わかやま国体の強化選手に選ばれたのを機に、一層力を入れています」

──和歌山北高時代に4度、全国制覇しました。

 「最初は高校1年の3月、今回出場する全日本選手権の6人制でした。高2の12月に全国高校対抗選手権で1学年上の山本栞那さんとダブルスを組んで優勝。翌年2月に全日本年齢別選手権19歳以下の部を個人で初めて制覇し、高3で連覇しました」

──昨年5月の全日本選抜選手権で、個人優勝を飾りました。

 「NHKが中継する大会で、ずっとカメラを向けられるため、緊張感が他の大会と全然違います。ただ、3位だった2017年に決勝の雰囲気を経験。昨年は予選4位で決勝にはギリギリの進出でした。前日まで良くなかった部分を反省し、思い描いたことを試合で出すことができました。3位の経験があったから、落ち着いて投げられたと思います」

落ち着きと集中

──タイプ的に、どんな選手ですか。

 「ストローカーといって、回転が少なく、真っ直ぐ進む球が持ち味です。昔から正確にストレートを投げられるよう練習しています。ボウリングは再現性のスポーツですから、試合で集中し、焦らず落ち着き、良いイメージの再現に力を入れます。中学時代の国体前からメンタルトレーニングを受けており、その効果も大きいです。大崩れせず、確実にスペアを取る守りのスタイルです」

──競技の魅力は。

 「最高得点は300点で、そこからどれだけ点を減らさないかを競います。自分が高得点を出せば、ナショナルチームやプロといった強い人にも勝てる可能性があります。練習を含めて6回パーフェクトを出しており、それだとだれにも負けませんから」

──今後は。

 「どんなレーンでも高得点を出せるようになること。負けず嫌いながら、対戦相手がどうとかより、自分との戦いの中、常に最高の状態を出し切れるパフォーマンスを一番に考えています。まずはきょうからの全日本選手権に力を注ぎます。4月から佐賀県庁に勤務しますので、佐賀チームの一員として、来年、佐賀で開かれる国体で良い成績を取れるよう頑張ります」

(ニュース和歌山/2023年3月18日更新)