前川怜輝さん みその商店街に開設
空き店舗が目立つ和歌山市美園町のみその商店街。新たな人の流れを生み出そうと、同商店街でシェアハウスやカフェを開く前川怜輝(さとき)さんが学生らと一緒に、コワーキングスペース「ビーエン」を3月19日にオープンさせた。
2020年に京都から移り住んだ前川さんは、昨年10月以降、空き店舗を活用したイベントを2ヵ月に1度開催してきた。今回、「商店街に若い世代の交流拠点を」と、個人事業主らが利用するコワーキングスペースに空き店舗を改装した。
作業は、大学生と商店街のつながりを生み出す和歌山市の「まちなか賑(にぎ)わい創出企画」を通じて呼びかけた。集まった和歌山大学や県立医科大学、宝塚医療大学和歌山保健医療学部の学生約30人と、8ヵ月かけて完成させた。協力した和大経済学部の樫本凱斗(かいと)さんは「幅広い世代、いろんな経歴を持つ人が集まる場所になり、ここで生まれた交流から、新しい挑戦が始まってほしい」と期待する。
店名のビーエンは、『美園』を音読みしたのに加え、「be・縁」=「縁になる」場所にとの願いを込めた。前川さんは「学生、施設を利用するお客さん、商店街…。この場所を拠点に新しい縁を生み出していきたい」と意気込んでいる。
同店(050・8881・9096)、またはHP(「ビーエン コワーキング」で検索)。
(ニュース和歌山/2023年4月1日更新)