カラーでよむ『紀伊国名所図会』

 2009年にニュース和歌山から発行した『城下町の風景〜カラーでよむ「紀伊国名所図会」』を、装い新たに〝増補精彩版〟として発刊しました。

 江戸時代の和歌山の観光案内書とも言える『紀伊国名所図会』に掲載されている城下町和歌山のモノクロ絵図に、和歌山市の芝田浩子さんが彩色を施し、和歌山市立博物館元館長の額田雅裕さんが歴史的背景や内容について解説した一冊です。

 古地図、現在の写真などと照らし合わせ城下町の今昔を体験できることから好評を頂き、2017年に完売しましたが、多くのご要望を受け、すべての絵図を新たに塗り直し、写真も現在のものに変えたうえで、リニューアル復刊したものです。

 「追廻門」「岡口・東堀」といった和歌山城に関連する場所や、「京橋御門」「西店魚市」と当時の城下町に暮らす庶民の姿をより鮮やかに楽しめるだけでなく、新たに付録として「加太の風景」を収録しています。淡路街道沿いの風光明媚な海岸線や友ヶ島の江戸時代の姿に触れることができ、当時の和歌山のにぎわいを存分に感じて頂けます。

●A4判、オールカラー、72ぺージ。税込み1320円