第2・4水曜号の連載「塩崎仁美の和歌山水中散歩」。東日本大震災で大きな被害を受けた三陸海岸で海中の様子を撮影するボランティア活動に取り組む塩崎さんが、毎週末に潜っている和歌山の海を案内する▼3月に塩崎さんが和歌山市内で個展を開いた際に話をうかがった。「和歌山の人にもっと地元の海の素晴らしさを知ってほしい」。その言葉が心に残り、連載を企画した▼打ち合わせで見せてもらった写真は、近場の見慣れた海と異なる、和歌山と思えないくらい美しい光景だった。真っ青な海を泳ぐ魚の群れ、海中であやしく光るオオカワリギンチャク、串本沖のサンゴの産卵…。いずれも生命力や大自然の雄大さが伝わってきた▼子どものころによく海水浴へ連れて行ってもらったので、和歌山の海の良さは知っているつもりだった。しかし、想像を超える美しい風景が海の中に広がっていた。夏本番を迎え、海を身近に感じる季節。連載を通じ、ふるさとの海の魅力を再認識してもらいたい。(林)
(ニュース和歌山7月30日号掲載)