提案者:能澤 義和 (和歌山市視覚障害者協会理事)
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 視覚に障害をもつ私からの提案です。バリアフリーやユニバーサルデザインという言葉が多く使われるようになった今日、障害者や高齢者に対する意識も大きく変わってきたように思われます。最近は白杖を片手に街を歩いていると、意外なほど親切に声を掛けてくれる人が多くなりました。

 また、商品や自動販売機など、点字による標記も目立つようになり、音響式信号機や点字誘導ブロックの設置も増えてまいりました。私たち視覚障害者にとっては本当にありがたいことです。しかし、残念ながらまだまだ無関心さを装う人も多く、困っている障害者や高齢者を見かけても無視する人がいます。

 今年4月、我々障害者の長年の念願だった「障害者差別解消法」が施行されます。また、パーキング・パーミット制度と言って、公共施設や商業施設にある障害者や高齢者向けの駐車場の利用証発行も県内で1月に始まりました。制度やハード面ではかなり充実してきましたが、果たしてそれだけでいいのでしょうか。

 一番大切なのは、やはり〝心のバリアフリー〟ではないでしょうか。バリアフリーが進んだ欧米では、音の信号機も点字ブロックも余り見かけないようです。でも、街にはたくさんの車いすや杖を持った姿があり、それだけ安心して街を歩けるということだと思います。それは、そうしたハードに頼らなくても、一番の頼り手である「人の力」があるからです。

 困っている障害者や高齢者がいれば自然に声を掛け援助してくれる。そこには過度の遠慮も感謝もなく、ごくごく自然になされる。そうした思いやりのある心の通った街づくりがやはり一番大切だと思います。

 障害者だけではありません。街中など身近で困っている人を見かけたりしたら、まず「声を掛け合う!」。そんな心の通った温かい社会を目指すための「声掛けをしよう、心のバリアフリー法」を提案します。

写真=街中にある点字ブロック

この法案にご意見を

 「賛成・反対・どちらでもない」のご意見とその理由、氏名、年齢、職業、住所、電話番号を書いてお寄せください(匿名希望の場合、その旨も明記ください)。次号以降掲載致します。抽選で毎月3人に1000円分のクオカードを贈ります。
 なお、皆さんからの「和歌山よくする法案」も募集中です。
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編集部「よくする法案」係
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FAX=073・431・0498
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法案への読者の声

2月13日号掲載 14日はフェアトレードチョコで

 児童労働がなく、環境に配慮した質の良い物を適正に取引するフェアトレードのチョコを購入し、生産者を支援しましょう。(国際協力団体「AMAYAKA(W)」代表・引土史)

sansei 「フェアトレードチョコ」、初めて聞きます。育ち盛りの子どもの労働力での生産は大変だと思う。私はチョコレートが大好きで、新商品の広告を見ると興味津々。自分ヘのごほうびとしての「マイチョコ」は、自分の健康を祝っておいしいものを1つだけと思っているので、紹介されたフェアトレードチョコを買いたいと思う。(無職 湯上美智子・80歳)

 

hantai 私はチョコレートが大好きでよく買うが、フェアトレードのチョコレートはあまり見かけない。また、子どものために少しでも貯金をと節約しているので、好きなメーカーのものをセールで1円でも安いときにたくさん買っておく。正直そんな高いチョコレートは買えない。世界には危険な仕事をする子どもがいるなんて、子を持つ親として心が痛むが、その子たちも働かなければ生きていけないのだと思う。私たちがチョコをたくさん食べて消費すれば働く場所はなくならないが、食べなくなれば生産量は減り、失業して困るのは貧困の人たちだ。フェアトレードチョコレートを食べるのはいいことだが、親がいないなど家庭に問題がある子どもたちへの福祉や援助が充実しなければ、根本的な解決にはならないと思う。(主婦 城戸かおり・37歳)

 

1月30日号掲載 街の中心に芝がある複合施設を

sansei 家族連れでにぎわう公園をいくつか思い浮かべたとき、必ずと言っていいほど芝生が整備されている。景観もいいし、子どものけがも軽減される。初期費用、管理費用などの課題はあるだろうが、和歌山の経済活性化という点で考えると、例えばショッピングセンターと併設するなど、中心部にこだわらなくても十分効果はあるように思う。(主婦 匿名・30歳)

 私は和歌山城からロイネットホテル、伏虎中学校が散歩コース。体を動かすことが好きで、野球、サッカー、ラグビーなどスポーツをよく見る。歩ける範囲の街の中心地に、芝生の公園と共にスポーツ施設があると、もっと見に行けるので、本法案に賛成。せっかく秋葉山プールができても、道路からは何も見えず、あることが分からない。(主婦 匿名・70歳)

(ニュース和歌山2016年2月20日号掲載)