提案者:三木 茄菜子(和歌山大学大学院経済学研究科2年)
私は2015年の10月から約4ヵ月間、イギリスのケンブリッジに留学していました。留学中にはイギリス国内だけでなく、ドイツをはじめヨーロッパ5ヵ国を訪れました。私は生まれてからずっと和歌山に住んでいるので、故郷を離れて色々と感じたのは今回が初めてでした。
ケンブリッジでは、毎日だれかが歩道を使い、大道芸や楽器の演奏、時にはサンドアート(砂の芸術)を行っていました。初めはこの文化にすごく驚き、まちを歩くのが楽しいと感じました。和歌山市ではJR和歌山駅前のみで行われているイメージですが、ケンブリッジでは、まちの至るところで、このような人たちがストリートパフォーマンスを行っていました。それはケンブリッジに限ったことではなく、訪れたヨーロッパの都市ほとんどで行われていました。
そこで私が提案したいのは、大道芸人、シンガーソングライターやそれを目指す人たちが、まちなかで技を披露する日を指定することです。イベントだけでなく、各地でこのような活動が起きていたら、まち全体が面白くなると思います。また、学生や若者が腕を磨く挑戦の場にもなります。
ヨーロッパの人は、普段から生の芸術にふれていますが、日本人、特に地方都市はそういった機会があまりありません。生の芸術にふれるというのは、感性が豊かになり、様々な表現から多様性を感じることができると思います。そして、その中に自分らしさというものが確立されていくのではないかと考えます。
「日本人は生の芸術にふれる機会が少ない」と述べましたが、芸術が嫌いという方は少ないはず。車や通勤途中の電車でCDやラジオを聴いて音楽を楽しむ人は多いですよね。和歌山で芸術にふれる日があれば、まちに活気が出るのではないでしょうか。
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法案への読者の声
5月14日号掲載 イベント開催日を調整・共有
まちを盛り上げようと開かれるイベントは、探せばキリがありません。運営する側が開催日をかぶらせないよう、情報交換や連携をとれば、和歌山の楽しいことをたくさんの人と共有できます。 (管理栄養士 林郁絵)
◎行きたいイベントの日が重なってどちらに行くか悩んだことがある。また、イベント終了後にイベントの様子を伝える記事を読んで、「そんなイベントをしていたなら行きたかった」と思ったことも。だから情報が共有されればうれしい。自分の趣味のイベントを知るだけでなく、今まで興味がなかったイベントも知ることができ、楽しいと思う。ぜひ情報はシェアしてもらいたい。(会社員 匿名・37歳)
◎日を変えて開催するのは、訪れる人にとってうれしい限り。それには主催者側、相互のよりよい話し合いと理解がなければいけない。長い目で見て、そうなってほしい。何のイベントでも天候、曜日に支配されることは言うまでもない。新しいことには興味津々。最近は歳のせいかあまり出掛けていないが、イベントに出向くのは大好き。(無職 匿名・80歳)
(ニュース和歌山 2016年6月4日号掲載)