提案者:荊木 眞一(デザイナー)

160910_houan デザイン、イラストからアートをもっと身近に感じ、その魅力あふれる世界に参加してみませんか?

 私は和歌山の皆さんに、まず、デザインやイラストに興味を持っていただき、気軽にその世界に参加していただくため、全国規模のデザイン、イラスト公募展への出品を提案します。

 県内にも県展、市展など格式ある美術公募展は存在し、県民の文化意識の向上に大変貢献しています。ただ、各部門は幾分専門的であり、出品者も地域にゆかりの方に限定されていると認識しています。

 全国規模の公募展には一般の人が応募しやすいのもあり、出品を通して各地の幅広い世代の作品に触れることができます。チャレンジすることで、だれの中にも存在する想像力の芽に気づき、それを育てる。心にアートへの興味や理解が生まれると、和歌山は豊かで柔らかいアイデアがあふれ、活気ある街に生まれ変わると信じています。

 例えば、二科大阪展デザイン部門主催の「ポストカードデザイン大賞」公募展があります。だれにもなじみのあるデザイン、イラスト分野でチャレンジできる機会です。最初から大作に取り組むのは荷が重いですが、ハガキサイズですし、小学生以上が対象ですので気軽に応募できます。

 毎年秋に大阪市立美術館で開かれる二科展では、会場で審査員による講評(写真)が行われ、制作指導が受けられます。多様な作品から刺激を受けるのはもちろん、他の出品者との交流も生まれます。

 応募は二科展に限らずどの公募展でも結構ですが、気軽に応募することでアートへの垣根を低くすることが目標です。日々の暮らしの中、少し発想やモノの見方を変えると、新しいアイデアが生まれる可能性が広がります。小さなチャレンジから、より柔軟な発想力を持つ人がどんどん出てきます。みんなで和歌山をもっと楽しく素晴らしい街にしてゆきましょう。

この法案にご意見を

「賛成・反対・どちらでもない」のご意見とその理由、氏名、年齢、職業、住所、電話番号を書いてお寄せください(匿名希望の場合、その旨も明記)。次々号以降掲載致します。また、皆さんからの「よくする法案」(800字程度)、フリー投稿(写真や文章)もお待ちしております。抽選で毎号掲載者1人に1000円分の商品券を贈ります。

【応募先】
郵送=〒640・8570 ニュース和歌山(住所不要)/FAX=073・431・0498

メール=nwtoko@nwn.co.jp

ニュース和歌山編集部「よくする法案」係

法案への読者の声

8月27日号掲載 1日1回 だれかに笑顔を

sanseiorenzi ◎楽しいから笑顔になるのではなく、笑顔になるから楽しいんだと思う。だれかの笑顔でこちらも笑顔になれば自然と楽しい気持ちになって、前向きになれる。でも、一番最初に笑顔を向けるのは他のだれかではなく自分がいい。朝起きたら鏡の前でしっかり笑顔をつくって出かければ、自分から笑顔の連鎖を始めることができる。明日から街にひとつでも多くの笑顔が増えることを願う。(匿名・会社員 37歳)

 ◎2人が向き合っても笑いがない、テレビを見ながらの食事、たまに画面を見て笑うというのは寂しい。どこかの県で、広場に集い、大勢でワッハッハと笑う放送を見たことがある。健康そのものである。私は疲れた日には湯船の中で大声で笑う。笑顔でこんにちは。向こう三軒両隣に笑顔があれば楽しい。笑いを通じて人と人との絆を深めたい。(匿名・無職 80歳)

フリー投稿

160916_houan1 私は、和歌山大学国際教育研究センターで留学生に日本文化を教えています。和大には現在、149人もの留学生が通っています。

 授業で日本文化を教える際に大切なのが、〝和服で〟体験することです。例えば茶道の場合、着物だと歩幅が小さくなり、袖があるので腕を大きく上げてしまうことはありません。和服を着ることで自然と日本文化の所作を身につけることができるのです。

 大学に和服がなく、ニュース和歌山4月13日号で寄付を募ったところ、たくさんの方の善意で、小物も含め800点以上が寄せられました。

 お嫁に来られる際にご両親が持たせてくれたもの、娘さんに用意したものなど、それぞれに思い出が詰まっており、留学生は「日本文化の代表の着物を自分で着られるようになった」「着付けは難しいと思っていたけれど、体験できて良かった」と喜んでいます。ご寄付くださった方の善意や思いを胸に、留学生たちがこの経験を母国で語ってくれることでしょう。

 (ニュース和歌山2016年9月10日号掲載)