提案者:ガネーシュ・ギリ(インド式ヨガ代表)
和歌山に住んで11年目。今では私の大好きな場所になりました。来日後、大阪の自動車メーカーに勤めていました。とても多忙でした。会話のない通勤電車内、ニュースで流れる自殺やいじめなど、日本の発展とストレスが隣り合わせであると知りました。
その後、和歌山でインド式ヨガを教えるようになり、色んな人に出会い、和歌山の良さや人の温かさを知りました。妻から「和歌山は田舎」と聞かされ、電気も交通網も整備されていない場所を想像していましたが、インフラは整備され、国際空港が近く利便性もあり、しかも豊かな自然がすぐそばにあります。
私は和歌山の海辺でのサンセットヨガや空気のよい山間でのヨガ合宿などのイベントを開いています。素晴らしい自然の中で身体を動かし、地元の食材を頂くことで本当に心身ともに癒やされ、パワーをもらっています。和歌山の空気や土には何か不思議な力があるのです。
それなのに、残念ながら和歌山の自然や人が持っているその魅力を地元の人もあまり気づいておらず、県外にもうまく発信できていないように思います。そこで、県内の自然豊かな場所に、和歌山がもつ神秘的なパワーを生かしたヨガ的癒やしの場「宿坊」の創設を提案します。
建物はお金をかけず、廃校になった校舎や使われていない旅館を再利用します。自然の中でエクササイズをして、地域の食材を使った料理も楽しめる場所です。地元の人だけでなく、日本中、世界中の人が癒やしを求めて気軽に訪ねられる交流の場とし、和歌山の良さを体感してもらい、発信する場にしたいです。
そのような施設が県内の過疎地域や自然豊かなあらゆる場所にできれば、和歌山全体がパワースポットというイメージが定着し、観光客もより多く来るはずです。新しい施設や観光スポットをつくるのではなく、和歌山で既にあるモノを生かした地域活性化ができればと思います。
(2016年12月17日号掲載)
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ニュース和歌山編集部「よくする法案」係
法案への読者の声
12月3日号掲載「森を歩き、自然の友だちをつくろう」
◎最近はSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)を通じて友だちを増やそうと頑張っていた。だから自然の友だちをつくろうと言われてハッとした。子どもの時は、よく山で遊んで私にも確かに自然の友だちがいた。それなのに、いつからか友だちはスマートフォンの中にいるようになった。次の休みはスマホを置いて、久しぶりに自然の中に友だちをつくりに行きたくなった。(会社員・匿名 37歳)
(2016年12月17日号掲載)
11月19日号掲載「〝近畿のおまけ〟対策措置法を」
◎近畿のおまけと言われて良い気はしないが、和歌山の公共交通機関の不便さ、進学する高校生の大半が県外の学校に行かなければならない教育環境など、言われて当然と思うことも多々ある。遠くに行ったとき「どこから来たの?」と聞かれたら、「大阪」と答えるようにしつけされたし、大阪に通勤通学した体験から、和歌山出身と言いたくない気持ちもよく分かる。だけど糾弾するほどのことではないし、言いたい者には言わせておけば良いのでは? 反対ではないが、どんな対策をしても言いたい者は言うだろう。(アルバイト・匿名 55歳)
(2016年12月17日号掲載)