提案者:松本よしみ(障がい者アート教室ほっとチョコレート代表)
町を歩いていると、突然大声を発する人や、いつまでもブツブツとひとり言を言い続ける人を見かけることがあると思います。そういった行動をとる人は、障がいを持っていることが結構あります。
そんな時、あなたはどうしていますか。見て見ぬふりをして、なるべく近寄らないように通り過ぎているのではないでしょうか。障がいのことを知らなければ、そんなふうにしてしまうのも仕方ないと思います。
私は、「『どうしたんですか』と声をかけて」と言いたいのではありません。みんな一緒に、普通にこの社会で生活していることを知ってほしいだけなのです。
そうは言っても、どう振る舞えば良いのか分からない人が大半だと思います。大人になるまで接する機会がないと、とにかく「かかわり合いたくない」との意識が強くなってしまう人が多くなるように思えます。いつしか偏見が芽生えてしまうのは悲しいことです。
そこで、大人も子どもも、特に、小さな子どもは、毎月1回、障がい者と共に過ごす日をつくることを提案します。幼いころから障がいを持つ人と日常的に接することで、誤解や偏見がなくなると思うからです。
私が代表を務める「ほっとチョコレート」は、主に自閉症やダウン症の人たちが絵画や工作に取り組む教室です。スタッフの子どもが遊びに来ることがあり、一緒に絵を描いたり工作したりすることを通して、障がいを意識することなく、分け隔てない交流が生まれています。
子どもはもちろん、これまで障がい者と接することがほとんどなかった大人も、一緒に過ごすことで理解が深まるはず。これまでの経験から、そんな思いが強くなっています。
分け隔てない社会への第一歩として考えてもらいたいのです。
写真=自閉症やダウン症の人たちが通う「ほっとチョコレート」
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法案への読者の声
6月17日号掲載
現在、若者はSNSを介して世界中のあらゆる情報を収集しています。一方、高齢者が地域の様々な活動を知るのは市報や回覧板が多く、情報量は限られます。そこで、インスタグラムのような、地域限定版SNS「和歌山グラム」を作ってはどうでしょうか。 (柔道学習塾「紀柔館」代表 腹巻宏一)
◎地域の情報発信のチャンスを増やし、専用のタブレットを設置して、多くの人々に見てもらえるのは、地域の盛り上がりにつながる。ただし、インターネットは時々、心ない投稿をする人もいるので、チェック機能は厳しくする必要がある。専用タブレット設置の経費がどうにか安くできたら良いですね。(主婦 匿名 51歳)
◎今まで苦手意識があってノータッチだったが、つい最近、友人に誘われてインスタグラムを始めた。思ったより簡単で、情報源としても使えるツールであることが分かった。機械に疎い人は「和歌山グラムなんて…」と思うかもしれないが、習うより慣れろで、特に複雑な操作もなく手軽に情報収集ができる。法案内容をイメージするだけでワクワクする。個人情報にさえ注意すれば、こんなに便利なツールはない。(主婦 匿名 38歳)
◎「インスタグラムと言われてもよく分からない」「若い人たちが楽しんでいるものでしょ」と思っている人にも、「和歌山グラム」と言えば、とても身近なものに感じられると思う。インスタグラムでどんな高級な料理をアップするより、和歌山グラムに地域の笑顔をアップした方が、何倍もいいねと思う。(会社員 匿名 38歳)
(ニュース和歌山/2017年7月1日更新)