汗っかきの筆者、以前は夏場、学校へ取材に行くのが大嫌いだった。理由は単純、暑いから…。しかしここ数年、冷房が整備され、それほど苦に感じなくなった。逆にうれしくないのが役所での取材。環境省が目安にする28度に設定されているため、汗をふきながらペンを走らせるのが大変で…▼10月に入り、やっと冷房のいらない季節になったところで、興味深いニュースが。姫路市役所が今夏、室温を25度にする実証実験を行った。25度から28度に上がると作業効率が6%下がるとの専門家の意見を受けた取り組みだ▼結果、光熱費は前年から約7万円上昇。一方、職員1人当たりの残業時間は月平均で2・9時間減り、人件費約4000万円を削減できた。作業効率が向上したと感じた職員は85%に上った▼出費を抑えられたのに加え、職員が自分の時間を増やせた訳だ。働き方改革が叫ばれる昨今、来年は和歌山の役所でも採用していただければ、暑がり記者の労働時間も短くなるんだけれど…。 (西山)
(ニュース和歌山/2019年10月12日更新)