何がまちに波及していくか
2年前に始まった光のフェスティバル「フェスタ・ルーチェ」。今年も11月2日に開幕しました。過去2年間に来ていただいた方はご存知だと思いますが、決してただイルミネーションで会場を飾るだけではなく、さまざまなブースやアトラクションを通じて、リアルなヨーロッパのクリスマスシーンを体感できるイベントです。
人の習性は、例えるならば虫とよく似ています。必要なのは「光」と「えさ」と「蜜」。明るくてきれいな場所とおいしいご飯、そしてそこにエンターテインメントや人とのつながりがあれば、人を引きつける力が自ずと生まれます。
フェスタ・ルーチェもその要素を補完。イルミネーションはもちろんのこと、クリスマスマーケットや光の遊園地で心とおなかを満たし、さらに各種体験へとつなげます。これは会場だけに留まりません。初年度からチケットの半券で周辺店舗でのサービスが受けられるようにし、今年はガイドブックに店舗情報を載せています。いわば周辺地域も一体となって人が集まる仕掛けを作るということです。
きっかけは「何がまちに波及していくのか」を考えたことでした。実際、昨年の来場者は半数以上が他府県からでした。会場に行く前に何を食べよう? どこへ行こう? どこへ泊まって、何を買って帰ろう? そんな思いに答えを提示すれば、訪れた人がイベントをきっかけに和歌山のまちを知る。そこでまちが活性化すれば言うことはありません。点でやっているイベントが光を通じて線になり、和歌山という面になる。「光でつなぐ和歌山」、これが私の目指すところです。
今年もテーマは「本当のクリスマスに出逢える場所」。過去2回と違うのは、北欧にテーマを絞っていることです。北欧のクリスマスってご存知ですか? ぜひその独特の文化を実際に体感しに来てください。
(ニュース和歌山/2019年11月9日更新)