感謝、感謝の10周年
江戸時代、紀州の殿様が海南市黒江にある中言神社を参拝された折、殿様に献上した紀州雛。この歴史的なつながりを踏まえ、「海南市が誇る地場産業や歴史・文化について広くPRしていきたい!」との思いを持った有志が集まり、企画したイベントが「紀州海南ひなめぐり」です。
各家庭に眠っている雛人形を募って街中のあちこちに飾り、人形をめぐって街歩きを楽しみながら、海南の良さ、隠れた魅力を再発見してほしいとの願いを込めました。
雛人形をくださった人たち、JR海南駅を彩る千体雛の段(幅8・0×高さ2・5㍍にもなります!)を作るための500個近いコンテナや、人形を保管する倉庫の協力をしてくださった方々、ポスターの写真を撮り続けてくれた女性カメラマン、お納め式(閉会式)に演奏してくれる海南第三中学校吹奏楽部の生徒さん…。このほか、海南駅、商店街、黒江川端通り、温山荘、地元の企業など、皆様の協力があってこそです。
見に来られた人たちにも力をもらっています。「来年も開催してね」「海南の人たちってあたたかいね」とうれしい言葉をたくさんいただきました。雛人形を見ながら、親子で、また、おじいちゃん、おばあちゃんがお孫さんたちと自分たちの子どものころの話をしたり、ひなめぐりを開催している時期に「故郷へ帰っておいで」と同窓会を開いてくださったりも。
もちろん、実行委員のみんなにも心から感謝です。そうそう、メンバーが3組結婚し、「ひなめぐりを手伝うと結婚できる」とうわさにもなりました。お雛様の持っている力はすごいですよ!!
振り返れば2011年、1年目のポスターに〝第1回〟とは書いていません。1回限りのつもりでしたから(笑)。そんなこんなで、節目の10回目が2月15日㊏に幕を開けます。
(ニュース和歌山/2020年2月8日更新)