新聞、テレビで連日伝えられる新型コロナウイルスに関するニュース。先行きの見えない報道に気がめいる▼もう一つ、コロナ関連の報道で疲れてしまうことがある。カタカナの多さだ。「クラスター」「オーバーシュート」「ロックダウン」…。河野太郎防衛大臣もツイッターでつぶやいていた。「小規模な感染集団」「爆発的患者急増」「都市封鎖」。説明が付いていることが多いけれど、それなら最初から日本語だけでいいのでは?▼コロナウイルスで落ち込む経済への対策として出た1万2000円の現金給付について、「シャビー」と話した政治家もいた。「みすぼらしい」との意味だが、さて、伝わる人はどれぐらいいるだろう?▼専門家同士が話し合う場ではかまわないが、広く一般に説明する際、そしてそれを報道する側は、カタカナが並んでいるだけで、耳を傾けたくなくなる人がいることに配慮すべきだ…と言いつつ、きょうの本紙1面、見出しにドーンと「リノベーション」。自戒を込めて…。 (西山)
(ニュース和歌山/2020年3月28日更新)