提案者:東 美智 (紀州海南ひなめぐり実行委員長)
海南市内で3月15日(水)まで開催中の紀州海南ひなめぐり。今年も多くの方におひな様を見ながら散策していただいています。早いもので今年で7年目。紀の川と岸和田のサービスエリアから「毎年、問い合わせが多いので、チラシを置かせてほしい」との要望が寄せられたり、新聞で見つけた和歌山へのツアーの行程表に「紀州海南ひなめぐり」の文字を見つけたりと、広がりを実感しています。
おかげさまで海南市外、さらに和歌山県外からたくさんの方に来てもらえるようになったイベントですが、実は観光客を呼ぶのを目的で始めたのではありません。「自分たちが住むまちをゆっくり歩いてもらう機会をつくりたい」との発想からなんです。家の押し入れで眠っているおひな様を譲っていただき、それをまちなかのあちこちに飾って楽しんでもらう。きっとおひな様もうれしいだろうとの思いもありました。
毎年見に来てくださっている方は多いですし、会期中に同窓会を開き、昔の友達と一緒に市内を歩いているとのうれしい話も聞きます。
少し話は変わりますが、旅行好きの娘たちから見せてもらった写真に印象深いものがあります。階段をキャンバス代わりにし、前から見ると泳ぐコイが一枚の大きな絵に見えたり、壁から顔を出すと羽がはえたような写真が撮れたりと、アートを生かしたまちづくりがされていました。観光客はもちろん、きっと地元の人が歩いて楽しいまちだろうなと感じました。おひな様もそうですが、アートはまち歩きを促すきっかけになるかもしれませんね。
海南市中心部を流れる日方川に、コイがいるのを知ってますか? よろしければひなめぐりの合間に川をのぞいてみてください。そして、皆さんの住むまちにもそんな何気ない発見があるはずです。自分が住むまちを歩く日、皆さんそれぞれつくってみませんか?
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ニュース和歌山編集部「よくする法案」係
法案への読者の声
2月25日号掲載
◎近ごろの人とのつながりは、SNSで顔の見えない遠く離れた場所の人たちとが多い。だから同じ和歌山に住む若者たちが直接顔を合わせたコミュニティをつくることは多いに賛成。そのコミュニティの若者たちが和歌山に残り、和歌山をより発展させてくれることを願う。(会社員・匿名 38歳)
◎コミュニティをつくるのであれば、和歌山県が主体となって中長期的な計画のもと、取り組む必要がある。「若者」という言葉が出ないのは何も和歌山に限ったことではない。地方へ行けば行くほど、同じ境遇のところは探せば見つかる。県外大学への進学率が全国一高いと悪く言われている節があるが、広い視野を持つ意味でも十分意味のあること。逆に、県内の大学で全国に十分通用するものがあるのだろうか? 見聞を広めることは留学とさほど差はない。県外進学はいわば、ミニチュア留学のようなものだからだ。何をするにしても、最終的にはその人個人の責任であり、権利でもある。(契約社員・川﨑健太 34歳)
(ニュース和歌山より。2017年3月11日更新)