提案者:草野智行(75歳・無職)
ラムサール条約(水鳥と湿地に関する国際条約)に登録されている沿岸海域や、日本ジオパーク(貴重な地質や地形の認定地域)に認定された南紀熊野地域など豊かな自然に囲まれた和歌山県。また、四季折々の風景とともに国指定の史跡徳川御三家の居城和歌山城と多くの遺構を残す城下町、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」、万葉の昔を想起させる和歌の浦など、奥深い歴史と伝統文化が和歌山にはあります。
しかしながら日々の生活の中で私たちはこうした先達の遺産をどの程度認識し、学び伝えてきたでしょうか。これら貴重な遺産や資源を後世に伝え、全国に発信していくために観光立県としての和歌山が見直されつつあります。これまで多くの歴史遺産が目先の利益や思慮浅い合理化の名のもとに破壊され、立て札だけが残る遺構跡を見るにつけ、私たち大人は後世の子どもたちにせめて歴史や伝統文化について伝え残す責任があるのではないかと感じます。
例えば徳川御三家にあって将軍(2人)を輩出したのは紀州徳川家だけであったことや江戸中期(1820年代)には和歌山は全国8番目の人口を擁していたことを皆さんはご存知でしょうか。私たちは先人が残した郷土の史実を知り、ふるさと和歌山の発展に繋げていく心を育てる責任があります。
また、各地では地域の特性を生かした地域特区としての取り組みも進められています。歴史遺産の活用は、和歌山にとって欠かせないのではないでしょうか。
この素晴らしい資源や文化を持つ和歌山に生まれ育ったことに誇りを持ち、郷土を愛する心を育てるためにも、子どもたちはもちろん、地域の皆様方に向けても、実際に現地に出かけて郷土の歴史を学ぶ体験学習を教育委員会などが実施することを義務づけてはいかがでしょうか。
写真=和歌山城での体験学習
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なお、皆さんからの「和歌山よくする法案」も募集中です。
【応募先】
編集部「よくする法案」係
郵送=〒640・8570ニュース和歌山
FAX=073・431・0498
メール=nwtoko@nwn.co.jp
法案への読者の声
1月24日号掲載「ウォーキングは白い服装で」
早朝や夜間にウォーキングをする人は、白い服装や懐中電灯を持つなどして、身を守る対策をしましょう。 (無職・平田元三)
◎私の妹は高校時代に紺色のセーラー服で、自転車のライトが壊れているのを自覚しながら夜間通行し、車と接触事故を起こした。妹は被害者になったが、ライトが壊れていたのに気づきながらも乗り続けていた妹にも非があると思う。「夜間の外出には、白い服、懐中電灯、笛を」が合い言葉になる和歌山になったらと願う。(パート 匿名・30歳)
◎岩出市は道路に街灯のない所が多く、夜は真っ暗で、車や自転車のライト、人の反射テープだけが頼り。車を運転していて、右折や左折の時、いきなり目の前に人や無灯火の自転車が現れて、何度ヒヤッとしたかしれない。自転車のライト点灯と共にウォーキングは白い服装で、を心がけよう。(主婦 山本美智子・73歳)
◎夜に車の運転をする時に急に人が出てくるとどきっとするので、光る物を身につけるべき。特に左側通行している人を車で追い抜く時、気づかないことがあるので、白い服装と共に背中にも光る物をつけていてほしい。雨の日は傘に光る物をつけるのもいいと思う。(無職 匿名・60歳)
◎夜間に運転していて、歩行者が見えづらくヒヤッとしたことがある。自身の安全はもちろん、ドライバーに存在を示すためにも白い服装を心がけるのは良い手段。白い服装の心がけだけではなく、反射材付きの物を身につけるなども合わせ、安全をより確実なものにすると良いと感じました。(主婦 匿名・39歳)
◎早朝や夜間のウォーキングは危険が伴う。安全のためには服装、反射テープ、懐中電灯など配慮が必要。しかし、格好の問題ではなく意識の問題ではないか。ウォーキングをする各人が、「より安全に」という意識が低すぎると思う。服装や用具をそろえてウォーキングする前に、もっと意識を高める方が先。(会社員 匿名・22歳)
1月17日号掲載「自治会に地域防災 リーダーを」
◎防災に対する取り組みは、地域の熱心で善意ある人に頼るだけでなく、単位自治会に1人以上のリーダーを配置し、法的裏付けをして、その役割と責任を明確にし、組織的に取り組む必要がある。(無職 匿名・68歳)
(ニュース和歌山2015年1月31日号掲載)