提案者:梅原 宗直(茶人、和真庵茶道教室代表)
茶道を通して県内外で活動を行っている時、他府県の方からよく耳にする言葉が2つあります。「和歌山はPRが下手」と「良いモノや場所がたくさんある」という声です。
皆さんも気付かれていると思いますが、この和歌山は地域や文化を掘り下げていくと、とても素晴らしいものがあふれるほど出てきます。しかしながらそれらが思うように生かされていない、外部へ伝え切れていないのは、何かしら仕組みが悪い、情報発信の手段が分からない、幅広く広めることに前向きでないといった原因があると思います。
皆さんがいま住んでいる「地元」にどんなものがありますか? 私も最近になってこそ和歌山の歴史・文化、梅やミカン以外に何があるのかといった事をよく考えるようになりました。
2000年には学校の授業で「総合学習」が設けられ、その中では地域の方をゲストティーチャーに招き、地域の歴史について語ったり、様々な職業について紹介したりする事があると聞きましたが、周囲の環境(田舎と都心部)によって、経験できる事や情報に大小の差はあると思います。せっかくなら学校の先生と地域の大人もサポート(インターネットでの発信・共有、資料の提供・データ化など)しながら、県全体の子どもたちが学んだ色々な地域の情報を共有し、学ぶ「地元」という科目ができればと考えました。
一つの地域アプリのように、最終的には「様々な地元の情報を集める→地域間・学生間交流を深める→学んだ結果について発表や展示の場をつくる→集まった情報から将来につながる新しい物事を生み出していく→色んな想像力や知識が広がる」という流れができれば、もっと和歌山の素晴らしさについて大人になっても気付けたり、和歌山の魅力を県外でもしっかりと伝えられたり、地元の情報を生かした新たなビジネスやサービスから、企業の更なる発展・地域活性化等々にもつながると考えます。
写真=地元の歴史のほか、職業について学ぶ授業を設けたい
この法案にご意見を
「賛成・反対・どちらでもない」のご意見とその理由、氏名、年齢、職業、住所、電話番号を書いてお寄せください(匿名希望の場合、その旨も)。次号以降掲載します。抽選で毎月3人に1000円分のクオカードを贈ります。
なお、皆さんからの「和歌山よくする法案」も募集中です。
【応募先】
編集部「よくする法案」係
郵送=〒640・8570ニュース和歌山
FAX=073・431・0498
メール=nwtoko@nwn.co.jp
法案への読者の声
3月28日号掲載 和歌山を世界の海上物流拠点に
かつて和歌山の港は物資が江戸に運ばれる拠点でした。地理的にも海上物流に最適な和歌山が世界のハブ港になれば、活気ある県に変ぼうするでしょう。(上野塾塾長・上野圭子)
◎すばらしい提案だと思う。太平洋に突き出た紀伊半島の地形をうまく生かし、御坊か田辺に超大型船が接岸できる港を造れば、わざわざ紀伊水道を経て大阪港や神戸港まで時間をかけずに物が運べそうだ。もちろん高速道路の拡幅は必要。コンテナ船などの寄港により、働く場所が多くできてくるだろう。(無職 丸毛光明・69歳)
◎海上交通が中心の江戸時代と異なり、車社会の現代では陸上交通と相まって物資の流通が成り立っている。海上物流拠点を造るためには港湾の整備はもちろんだが、物資の保管や出荷を担う企業誘致、生産地や消費地への道路網や空港・鉄道網の拡充整備、従事する人の国際感覚や経済感覚を養う教育環境の整備など枚挙にいとまがない。人、物、金(財政基盤)をどのように確立するか、「夢見る法案」ではなく、できることから着実に前に進めることが、半島県浮揚につながると思う。(無職 匿名・75歳)
◎賛成だが、道路などのインフラが整備されなければ意味がないと思う。港から直接高速に乗れるとか、大型トレーラーの優先道路を確保しなければ無理だろう。私が前々から思っている提案がある。それは、布引からマリーナに抜ける道路を広げ、片男波から和歌浦にレインボーブリッジのような橋をかけ、そこから雑賀崎をまわり直接高速に乗れるというもの。夢のような話だが、なんとか築港を活性化させたいと思う。(無職 伊藤正幸・59歳)
◎和歌山が横浜、神戸などのような国内最大規模の港湾都市になりえるとは到底思えない。加えて、現代の物流拠点の基本は海路だけでなく、陸路や空路も大いに考慮しなければならない。和歌山は海路については問題ないだろうが、陸路や空路においては難点が多い。とてもではないが、世界の国際ハブ港になるのは無理だと思う。(契約社員 川﨑健太・32歳)
3月14日号掲載 「昼休み後に15分の仮眠時間を」
◎昼休みに寝られる人もいれば、そうでない人もいる。コンビニ駐車場の車中で寝てる人もいるし、人それぞれ。日々の自身の健康管理が肝心だと思う。(会社員 匿名・38歳)
(ニュース和歌山2015年4月4日号掲載)