提案者:岩橋 和廣(「和歌山ライブの歩き方」編集局長)
紀の国わかやま国体・わかやま大会が間近にせまり、イメージソング『明日へと』も歌にダンスにと、盛り上げに一役買っています。この曲は2012年、和歌山県在住者と県にゆかりのある方を対象に公募し、採択されました。その賞金50万円の効果は充分にあったと思います。そこで、賞金1000万円で日本中から「和歌山に行ってみたくなるソング」を募集する法案を提案いたします。
1000万円は高額なようですが、国内の眠れる音楽才能に刺激的に呼びかけるには妥当かもしれません。4年に1度開かれるクラシックの世界三大コンクールのひとつ、チャイコフスキー国際コンクールの優勝賞金は約1000万円ですし、昨年、大手通信カラオケ会社が主催した精密採点の審査による全国大会の優勝賞金も1000万円でした。文学の方では、江戸川乱歩賞など、年間いくつかの懸賞作品募集が行われ、中には1000万円を超すものもあります。
「和歌山に行ってみたくなるソング」は、日本語詞であればジャンルは問わず、聞く、歌う、踊ると文字通り和歌山に行きたくなる=〝いこら!〟を基準に、オープンに募集、評価、採択します。その中からヒットソングが生まれれば、その著作収入で文化振興を図るのか、熊本県のPRキャラクター「くまモン」のように著作権フリーにして、損して得とれと周知を広げるのか…。そんなぜいたくな悩みを楽しめるかもしれません。
業界不況のプロの音楽クリエーターたちも興味を示すでしょうし、ITの進歩で高度な創作が在宅でできる多くの音楽ファンが、夢にめがけてエントリーするでしょう。中には、現地取材に和歌山の名所・グルメを音旅よろしく訪れてくれるかもしれません。
話題になり、マスコミが取り上げてくれれば、1000万円以上の経済効果はすぐに現れて、あとは楽しい夢のような広がりが待つ法案です。
この法案にご意見を
「賛成・反対・どちらでもない」のご意見とその理由、氏名、年齢、職業、住所、電話番号を書いてお寄せください(匿名希望の場合、その旨も)。次号以降掲載します。抽選で毎月3人に1000円分のクオカードを贈ります。
なお、皆さんからの「和歌山よくする法案」も募集中です。
【応募先】
編集部「よくする法案」係
郵送=〒640・8570ニュース和歌山
FAX=073・431・0498
メール=nwtoko@nwn.co.jp
法案への読者の声
4月18日号掲載 アート・工芸を買って育てよう
文化は日常生活に潤いをもたらすもの。今よりも皆がほんの少しずつ、アート・工芸を買うことで、ギャラリーや作り手が育ち、和歌山の文化度が上がります。(陶芸家・平岡仁)
◎昔から和歌山はPR下手などと言われているが、和歌山には根来塗や黒江塗、紀州手まりなどいろいろな工芸がある。もっとそれらをPRして、全国や世界に広めたらいいと思うし、しなければいけないと思う。和歌山駅に大きな物産店をつくって、工芸やくだもの、海の幸などを置いてはどうだろうか。国体もあるので、PRしたらよいと思う。(主婦 匿名・58歳)
◎アートや工芸を買うだけでは育てられないと思うが、買わないと、育つはずの人も育ってくれないと思うから、本法案に賛成する。我々が買うことが、アートや工芸が育つ第一歩になればいいと思う。(会社員 匿名・36歳)
◎アートや工芸を購入しない理由として、「そもそも興味がない」が最も多いように思える。「買う」「買わない」という問題ではないところが引っかかる。文化を発展させ、新たなアーティストを生み出すという点は素晴らしいので、芸術作品に興味を持ってもらえるよう、作り手側もより一層の努力をするべき。伝統を重視しつつも時代の波に乗り、老若男女、多くの人がかかわることができるようにしてほしい。(学生 匿名・16歳)
4月4日号掲載 「小・中・高に『地元』という科目を」
◎中、高生になると受験科目優先になりがちで、地元という科目に真剣に取り組む生徒と先生がどれくらいいるか疑問。柔軟な小学生のうちからの学習が望ましいと思うが、習うべきことが数多くある小学校での科目の追加は物理的に難しいのでは。今ある生活科や社会科の授業の中で地元について学ぶ時間を設ければよい。(主婦 匿名・30歳)
4月11日号掲載 「1日1回は環境にいいことを」
◎豊かで自然の宝庫である和歌山を未来にのこすのは私たちの責務だ。環境保護推進の決め手は学校授業の充実。夏休みなどの宿題に「我が家のエコ」を提出させれば、家族で話し合い、大人にも波及効果が出る。(無職 高尾伸也・65歳)
(ニュース和歌山2015年4月25日号掲載)