提案者:山田 俊治(グリーンライフシニアわかやま代表)
我々団塊世代を含めた高齢者の人口に占める割合は、少子化に伴いますます上昇する傾向にあります。また、その高齢者の寿命も、医療技術の向上と高齢者施設の充実化で世界一と言われるほどですが、楽しく歓談しながら食事できる健康体で老後を過ごす〝健康寿命〟となれば果たしてどうか?と思います。
私たち「グリーンライフシニアわかやま」は、耕作放棄地を活用して和綿を栽培して収穫し、昔ながらの方法で、種を取り、綿打ちをして手つむぎで糸にしています。それを草木染めした後、機織りで布にして作品を作っています。
高齢者の男性は和綿栽培に、女性は糸作りや機織り作業をし、古民家に集い、昼食やお茶をしながらおしゃべりを楽しんでいます。
また、高齢者はもちろん、障がい者、子どもたちとその家族に体験会を開き、三世代で交流しています。和綿以外にも、サツマイモや玉ねぎ、いちごを栽培し、収穫祭やバーベキューを開くのも楽しいひとときです。
この活動を通じて感じるのは、高齢者が主体となり、幼児や障がい児、その家族と、共に話し合い、楽しみ合い、食し合い…と、人と人との交流の場を持つことの大切さです。
そこで提案ですが、高齢者ならではの知識や経験を生かし、世代間交流をしながら楽しく活動する機会をつくりませんか?
私どもの活動は綿の栽培から機織り作品づくり、という古き農耕民族の生活文化のひとつですが、お世話する高齢者は生きがいを感じ、参加した人は高齢者から貴重な体験を学ぶことができる。そんな場がもっとあれば、高齢者も若者も明るく元気で、みんなが集える和歌山で過ごせることを幸せに感じるのでは、と思います。
写真=シニアの生きがいづくりに一役
この法案にご意見を
「賛成・反対・どちらでもない」のご意見とその理由、氏名、年齢、職業、住所、電話番号を書いてお寄せください(匿名希望の場合、その旨も)。次号以降掲載します。抽選で毎月3人に1000円分のクオカードを贈ります。
なお、皆さんからの「和歌山よくする法案」も募集中です。
【応募先】
編集部「よくする法案」係
郵送=〒640・8570ニュース和歌山
FAX=073・431・0498
メール=nwtoko@nwn.co.jp
法案への読者の声
8月1日号掲載 和歌山ギネスブックを作ろう
和歌山県民による和歌山県だけのギネスブックを製作し、様々な記録に挑戦することで、県民全体の活性化につなげましょう。(HP「紀北もんドットコム」運営者・髙橋義一)
◎思わず「おもしろそう!」と記事に引きつけられた。和歌山のギネス記録、なんて素敵だろう。誰もが考えつかなかった記録などいろんな項目が出てくることを期待する。子育てをしていく中でも、親と子どもで和歌山ギネスを目指そうというのは、目指しやすい目標であるし、学校、企業の活性化にもつながる。ぜひフェイスブックなども立ち上げて、気軽に応募できるようにしてほしい。(公務員 北長奈美・36歳)
◎とてもおもしろい発想だ。誰もが知らなかった隠れた才能や新たな記録、和歌山の魅力の掘り起こしにつながると思う。ひょっとすると、和歌山で一番のつもりが、世界のギネスブックに登録されるような唯一無二の記録だったというサプライズもあるかも。「ギネス」の魅力とは、常識的なものはもちろん、常識はずれなことにも目を向けるという「型破り精神」の尊重だ。未開拓の分野にも果敢に挑戦することで、「ノーベル賞級」の発見につながることも有り得る。(塾講師 中川祐一・57歳)
◎将来ギネスブックに登録されたいと、子どものころに思っていた。和歌山ギネスブックがそのころにあれば、きっと何か考えて参加していたと思う。子どもから大人まで盛り上がれるいい企画だ。(会社員 匿名・36歳)
◎ありそうでなかった、とてもおもしろい法案だ。県民の活性化につながるのはもちろん、このギネスブックを手にした他県の人々が、和歌山を訪れようと思うきっかけにもなるかもしれない。(主婦 匿名・30歳)
◎とてもおもしろい企画で、和歌山県の活性化につながると思う。実現できればいいですね!(会社員 冨士尾紀弘・53歳)
◎井の中の蛙、という言葉が真っ先に思い浮かぶ。和歌山県で一番というのはそんな大したことではなく、それを自慢気に語るのは逆に恥ずかしいと思う人が多いのではないだろうか。和歌山県が他府県に自慢できる記録を集めた本ならまだアピール力があるかもしれないが、それなら日本一や世界一を目指してほしい。(システムエンジニア 匿名・30歳)
◎発想自体は決して悪くないが、「和歌山県のみ」というのがどうも引っかかる。「和歌山県ってどこにあるの?」と、和歌山県の位置さえ分からない人もいるのが現状。1カ所に限定せず、日本全体として取り組む方が効率が良く、国民全体の共通認知と成りえるのではないだろうか。国内でギネスとして認知されたものを世界へ知ってもらえるよう、国全体が総力をあげて取り組む素晴らしい企画になるかもしれない。(契約社員 川﨑健太・32歳)
7月18日号掲載 和歌山ラーメンに次ぐ自慢品を
◎地域の人々がこぞっていろんな視点から地域の良いところをあげ、それを持ち寄って協議し、推薦したいところを決めるという手順で推進すれば良い。特にその協議過程は地域住民の相互理解と地域理解に役立つ。このようなことを小さい単位で積み重ねていき、最終的には県単位でまとめると良いのでは。そして、これにより郷土愛を育成できれば良いことだ。また、地域の良いところを県内外に積極的に発信することも大事。(無職 匿名・69歳)
(ニュース和歌山2015年8月15日号掲載)