提案者:堀口 寛司(みずせった普及実行委員会会長)

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 和歌山には世界に誇れる海や川があるのをご存知ですか? ラムサール条約に認定された群生サンゴの海は世界で串本だけですし、世界でも珍しい黄色く発光するオオカワリギンチャクの群生が見られるのもみなべだけ。沖縄にいる海洋生物のほとんどが和歌山の海にもいることを知っていましたか? ジンベイザメも和歌山の海で見られます。

 水辺のレジャーも豊富です。浜の宮ビーチではウインドサーフィンのプロ大会が開かれ、磯の浦はサーフィンのメッカです。ダイビング雑誌では毎号、和歌山の海が取り上げられ、全国からダイバーが集まっています。県内の主な8つの川では、カヤックにカヌー、ラフティング、イカダ下りが盛んに行われています。

 それなのに、和歌山の人は県の海や川の魅力を知らなすぎる。住んでいる人が知らないから県外へアピールできていない。夏休みに他府県へ行かなくても、子どもの思い出になるようなレジャーは県内にたくさんあります。もっと和歌山の人が、海や川を楽しみ、世界へ発信しませんか? 和歌山=水辺のまちのイメージが定着すれば、マリンレジャーが好きな人は関空からたくさん訪れるでしょう。新たなレジャー産業が生まれるかもしれません。

 そこで提案です。年1回、市民の手で和歌山の水辺を世界に発信するイベントを開きましょう。私が所属するみずせった普及実行委員会は、水辺に必ずといっていいほど登場する「みずせった」をモチーフに、和歌山の海をPRしています。 みずせったを履いて親子で水鉄砲合戦をしたり、音楽ライブや飲食の屋台と組み合わせた水辺の野外フェスティバルなどを開こうと企画しています。

 難しい歴史や学術的なことを学ぶよりも、まずは市民が和歌山の海や川で遊んで楽しみ、水辺に関心を持つことから始めませんか。和歌山の夏の風物詩になるようなイベントを開き、和歌山の水辺の素晴らしさを世界へ伝えましょう。

この法案にご意見を

 「賛成・反対・どちらでもない」のご意見とその理由、氏名、年齢、職業、住所、電話番号を書いてお寄せください(匿名希望の場合、その旨も)。次号以降掲載します。抽選で毎月3人に1000円分のクオカードを贈ります。

 なお、皆さんからの「和歌山よくする法案」も募集中です。

【応募先】

編集部「よくする法案」係

郵送=〒640・8570ニュース和歌山

FAX=073・431・0498

メールnwtoko@nwn.co.jp

法案への読者の声

8月15日号掲載 高齢者の経験生かし世代間交流

 高齢者主体で世代間交流をしながら活動することにより、高齢者は生きがいを感じ、参加者は高齢者から貴重な体験を学べます。(グリーンライフシニアわかやま代表・山田俊治)

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 核家族、少子化、高齢者の一人暮らしによる孤立化や近隣関係の希薄化を考えると、世代間交流のため集える場所があるのは大切だ。高齢者の楽しみとなる外出につなげられるし、子どもたちにとっては高齢者を身近に感じ、かかわる機会が与えられて、お互いを知るきっかけになる。いろんな地域で、いろんな分野が生かせるとより良い。まだまだ知らないことだらけの私のような大人も参加型体験できるとうれしい。企画や場所など具体的に考えるとなかなか難しいと思うが、ぜひとも実現してほしい。(主婦 中谷久江・54歳)

 高齢者がこれまで培ってきた技術や経験は、未来に役立つことばかり。それらを次の世代に託すことは非常に意味があるし、世代を越えた交流にも大きな意義がある。私が加えるとするなら、「高齢者→若者」だけでなく、「若者→高齢者」という図式もあって良いのではないかと思う。若者なりに考えた経験や技術を高齢者に披露し、高齢者から助言をいただいて自己研さんの一環とする。互いの世代が交流を通して物事を受け取り合う良い提案ではないだろうか。(契約社員 川﨑健太・32歳)

 「経験知」は、長年の社会生活を通じての経験がないと得られない知識や知恵。だから、本提案のような「経験知」を通じて世代間交流を図る試みは非常に貴重だ。ただ心配なのは、せっかく高齢者が自分たちの「経験知」を熱意を持って若者たちに伝えようとする努力が果たしてどのくらい報われるか、ということだ。若者たちが、古い文化を知ることによっておもしろがるのはその場だけで、その場を離れれば、最新の機器での遊びにすぐに逆戻り。肝心の世代間交流を意識しなければならないのは若者たちの方で、「経験知」を学びたいと思うように若者に意識改革させる方が先決なのではないか。(塾講師 中川祐一・57歳)

 

7月4日号掲載 「年2回、友ヶ島一斉清掃の日を」

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 地友ヶ島は風光明びな島であることは言うに及ばず、何と言っても美しい観光地でなければならない。そこで、島を訪れる人たちは、ゴミを各自持ち帰るなど、ゴミ処理に一考をと思う。そして、より一層美しくあるために、地元の人たちの協力をお願いしたい。(無職 湯上美智子・79歳)

(ニュース和歌山2015年8月22日号掲載)