提案者:中筋 健史(会社員)
私は一人で旅行をするのが趣味です。その際、荷物にならない程度に、じゃばら飴やパンダせんべいといったお菓子や、たま駅長グッズなどを持って行きます。旅先の観光案内所、ホテル、レストラン、バーのスタッフや居合わせた人、道を教えてもらったり、親切にしてくれた人と話をする際に渡すためです。
出会った人と話す中で、残念に感じることがあります。それは、和歌山の知名度の低さです。問題点をいくつか挙げましょう。
①和歌山県が日本のどこにあるかわからない。大阪、奈良、三重と隣接していることも知られていない。和歌山といえば、みかん。みかんと言えば四国と考え、愛媛と勘違いしている人もいます。
②和歌山市が関空から最短バスで35分で行ける交通条件の良い場所にあることが知られていない。
③和歌山にパンダがいると思われていない。パンダは上野動物園だけと思っている人が多い。7頭もいるとは知られていない。
④和歌山で有名な食べ物と聞いて、みかん・梅と出てくれば良い方で、はっさく・柿などのフルーツがつくられていることは知られていない。あら川の桃、勝浦のまぐろ、太地の鯨はもっと知られていない。
⑤紀州55万5千石、熊野古道、高野山、熊野三山は何となく聞いたことがあるが、和歌山だとは思ってもらえていない。
⑥和歌山に空港があることが知られていない。
旅先で出会った人に、和歌山に興味や深い印象を持ってもらおうと、話をする時、ただ和歌山から来た者というより、そこにちょっとしたお菓子やグッズも用意して、プレゼントします。そうすると、相手も喜び、会話もはずみます。組織や団体でなく、私個人でしていることですが、その土地の人に和歌山を少しはアピールできているのではないかと自負しています。
少しの工夫で和歌山を他府県の人に知ってもらえ、故郷の活性化につながると思います。皆さんもしてみませんか。そうすれば、和歌山の良さを再認識することができるはずです。
この法案にご意見を
「賛成・反対・どちらでもない」のご意見とその理由、氏名、年齢、職業、住所、電話番号を書いてお寄せください(匿名希望の場合、その旨も)。次号以降掲載します。抽選で毎月3人に1000円分のクオカードを贈ります。
なお、皆さんからの「和歌山よくする法案」も募集中です。
【応募先】
編集部「よくする法案」係
郵送=〒640・8570ニュース和歌山
FAX=073・431・0498
メール=nwtoko@nwn.co.jp
法案への読者の声
9月5日号掲載 デザインで〝当たり前〟に光り
子どもたちが自分の町の魅力をデザイン作品に込めることで、当たり前にあるものの魅力に気づき、感性豊かな大人に育つでしょう。(リ・ビーンズ代表、デザイナー・岡記生)
◎「マチオモイ帖」、何と楽しげなワクワクする名前だろう。人生やはり「気づき」が大切。見て、聞いて、触れているのに、何も気づかず、何の感動もなく一生を終えるとしたら、無味乾燥でつまらない。だから、純真な子どものころにその習慣を身につけることはとても大切だ。また、何の「気づき」もないまま、人生を何となく過ごしてしまっている大人にも、カルチャースクールなどを通じてぜひご指導願いたい。「マチ」を「オモウ」心が、ギスギスした人間関係を和ませ、地域の絆を深めてくれるものと信じている。(塾講師 中川祐一・57歳)
◎和歌山の良い所を見つけてそれをどのように表現するのかということを考えると、まずそれぞれの住んでいる所の良い所を発見することが大事である。その表現手段として、絵画、デザイン、漫画、写真、ポスター、インターネット発信などいろいろと考えることができる。また、それを発信するプロデューサー的な役割も必要になる。こういうことを小さな単位で実施するのみでなく、全県的に取り組んだら、それに伴ういろいろな効果も期待できると思う。(無職 匿名・69歳)
◎プロでも問題になるデザインのことだから、我々が考えたら同じようなデザインが見つかるかもしれない。でもそんなことはいいんです。自分が暮らす場所が、他にはないオリジナルの場所だと分かりさえすれば。(会社員 匿名・36歳)
◎おおむね賛成だが、作品の作り方を教える以前に、子どもたちが地元の良さに気づけるきっかけづくりも合わせて行うことが必要だと思う。単なる図画工作の授業で終わってしまわないように…。(主婦 匿名・30歳)
◎「マチオモイ帖」の展覧会をぜひ見てみたいと思いました。こういう作品を作ることは、子どもたちにとって良い経験になるでしょう。ただ、子どもたち自身が身近にあるいいものに気づくのは少し難しいのではないかと思います。外の世界を知る大人であるからこそ、ふるさとの良さを再発見できるのではないでしょうか。(パート 匿名・42歳)
◎どこに住んでいるかで結果が分かれると思う。和歌山はとにかく広く、交通の便も悪く、車がないと買い物にも苦労する。海や山の自然豊かな場所だと見るものがいろいろあるとは思うが、市内に住んでいると住宅とつぶれた店の跡地、チェーン店しかないという印象だ。そこで作品作りをしても、「地元の愛着とは無関係な作品」が作られるのではないだろうか。(システムエンジニア 匿名・30歳)
8月22日号掲載 「世界へ発信する水辺イベントを」
◎この夏に東京湾で海水浴ができるようになって、人々が喜んでいるというニュースを見た。水質が改善されたためだという。それを思うと、和歌山の海や川はなんときれいだろう。当たり前だと思っていたことが、実は誇れることだと気づいた。このきれいな海や川を県外や世界の人にアピールするため、ぜひ素晴らしい水辺イベントを開催してほしいと思う。(整体師 匿名・46歳)
◎日本の多くの都道府県は海に面していて、海に関するイベントに力を入れているが、確かに和歌山県はそれほどではない。もっと大々的に宣伝し、他の都道府県のみならず、世界中から多くの観光客を呼び寄せられるよう力を入れるべき。そして、他の都道府県の真似事ではなく、和歌山県独自の創意工夫を期待したいところだ。(契約社員 川﨑健太・32歳)
(ニュース和歌山2015年9月19日号掲載)