提案者:中尾 安希(洋画家)

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 地元和歌浦の風景を描き続けて約40年になります。和歌浦の魅力を知ってもらおうと、絵ハガキを作ったり、1996年から今年まで20年にわたり、元旦に「初日の出を見る会・描く会」をあしべ橋付近で開いたりと取り組んできました。そんな万葉時代から続く風景を後世に残すため、和歌浦を瀬戸内海国立公園に編入させたいと考えています。

 和歌山市内では、雑賀崎から新和歌浦にかけての海岸線、加太や友ヶ島は国立公園です。しかし、和歌浦や片男波の辺りは対象地域になっていません。国立公園に指定されると高い建物が建てられないと反対する人がいるかもしれませんが、規制で昔ながらの景観が守られることは、長い目で見れば和歌浦にとってプラスになると考えます。

 和歌浦は2010年、国の名勝に指定されました。以降、旅行会社主催の散策する催しは盛況のようで、ウォーキングの流行も手伝い、景色を楽しみながら歩く年配の方をよく見かけます。同様に国立公園になれば、旅行会社も観光客にPRしやすくなると思います。

 万葉人も愛(め)でた景色が今も残る和歌浦。紀三井寺から見る夕日も本当にすばらしい(写真)。万葉の景色を一幅の絵を見るよう眺められる境内からの眺望は、日本三景にも勝ると思っています。来年の春にはここで夕日を見る会を開こうと計画中です。絵を描きながら、写真を撮りながら、俳句や短歌を詠みながら…。ゆっくり景色を見る機会を設けられればと思っています。

 世界遺産の高野、熊野に向かう人は、今は和歌山市を素通りしてしまっているように感じますが、少しは足を止めてもらえるきっかけになるのでは。和歌浦は万葉薪能の会、玉津島保存会など、市民グループの活動も活発です。国立公園編入が和歌浦活性化のきっかけになればと願います。

 

この法案にご意見を

 「賛成・反対・どちらでもない」のご意見とその理由、氏名、年齢、職業、住所、電話番号を書いてお寄せください(匿名希望の場合、その旨も)。次号以降掲載します。抽選で毎月3人に1000円分のクオカードを贈ります。

 なお、皆さんからの「和歌山よくする法案」も募集中です。

【応募先】ニュース和歌山編集部「よくする法案」係

郵送=〒640・8570ニュース和歌山

FAX=073・431・0498

メール=nwtoko@nwn.co.jp

法案への読者の声

10月24日号掲載 企業ぐるみで婚活応援しよう

 異性と出会う機会も婚活をする余裕もない独身者の実情を考慮し、企業ぐるみで独身の人たちが集まる場をつくり、婚活を応援しませんか。 (心理カウンセラー・美濃部由紀)

sanseiorenzi

 私もまだ独身で、出会いがないというのが口癖のようになっていたので、このような場があればとてもうれしく思います。こうした活動は、結婚相手が見つからなくても人間関係が広がり、仕事にもプラスになると思うので、ぜひやってほしいと思います。(会社員 匿名・36歳)

 婚活、ロマンがありますね。83歳の男性と79歳の女性が結婚したという落語をつい最近聞きました。いくつになっても男女が寄り添うということは微笑ましいです。本法案のように各企業が交際の場を提供して、時間がかかるでしょうけれど、1組でも多くカップルが誕生すると喜ばしいですね。(無職 匿名・79歳)

hantaiblue

 一般的な勤務時間帯(午前9時~午後6時)で働いている人を対象にした制度にしか見受けられない。世の中にはそれ以外の時間帯で働いている人も多く、法案として制度化するのなら、全ての時間帯で勤務している人を対象にすべき。また、制度自体が強制的なものにならないよう、あくまで「各人の自由」にしなければ、人によっては拒否反応を示しかねない。「いつでも自由に参加できる」、このスタンスを持った法案であるならば、受け入れられるのではないだろうか。(契約社員 川﨑健太・32歳)


〈読者投稿〉

子どもたちに姿勢学ぶ場を
     和歌山市 藤田佐智子(46)

 私は整体師として小学生から中高年の方まで施術やストレッチの指導をしていて、正しい姿勢を知ることの大切さを感じています。

 正しい姿勢とは、背骨のS字カーブや足の裏のアーチがきちんとできたバランスの良い姿勢のこと。正しい姿勢になると深い呼吸ができ、深い呼吸は落ち着きを与え、内臓の働きを良くし、免疫力を高めます。一方、姿勢が悪いと、呼吸が浅くなり、疲れやすく、体の不調の原因になります。

 体も心も元気にする正しい姿勢は、一生を通じての大切なことです。そこで、子どもたちに正しい姿勢をきちんと教える場を設ければ、子どもたちが運動や学習に落ち着いて取り組めたり、また年を取ってから健康に過ごせる人が増えるなど良い効果を生むのではないかと思います。

(ニュース和歌山2015年11月7日号掲載)