提案者:木下 伸之
(醸造工房ファーメントワークス代表)
今年(2015年)秋に行われた、南海和歌山市駅前の「〝グリーングリーン〟プロジェクト」の中に市堀川クルーズというイベントがあり、参加しました。
プラグインハイブリッド船という電気でも航行可能な船で、市堀川をクルージングしようという企画です。川から見る古い橋や建築物は、いつもの景色とは全く違って見えて新鮮でした。ゆったりと川の流れに揺られながら景色を見る。ただそれだけのことが、こんなにぜい沢な事とは。福岡県柳川市の川下りを利用した際も同様の事を感じました。
市駅に降りられた観光客の方が、手こぎ舟に乗って京橋で降り、和歌山城へ向かう。また、雑賀橋で降り、ぶらくり丁でお買い物。また、水軒川を下り、水軒口で降り、雑賀崎観光なんていうのも粋かもしれません。車、バスとは違う魅力のある第3の交通手段になるのではないでしょうか。
現在、「内川をきれいにする会」「ミズベリング和歌山」など、内川をきれいにすべく、長年様々な活動をされている方々がいらっしゃいます。そのような活動と並行して、内川で遊ぼう、内川を利用しよう、という活動が進めば、私たちの内川をもっときれいに、もっと透明にという気運も高まるのではないでしょうか。
東京都などでは、水上バス、水上タクシーなどが発達しています。そして、そこには行政のバックアップによる清掃船などが活躍しています。また、水質浄化に関しては、大学などと連携している自治体もあります。
このような事例を参考に産学官民一体となって、内川をアトラクションとして利用し、遊び、楽しむことを進めることが、新しい和歌山の活性に繋がるのではと考えます。
写真=市堀川クルージングからみた風景
この法案にご意見を
「賛成・反対・どちらでもない」のご意見とその理由、氏名、年齢、職業、住所、電話番号を書いてお寄せください(匿名希望の場合、その旨も明記ください)。次号以降掲載致します。抽選で毎月3人に1000円分のクオカードを贈ります。
なお、皆さんからの「和歌山よくする法案」も募集中です。
【応募先】
編集部「よくする法案」係
郵送=〒640・8570 ニュース和歌山
FAX=073・431・0498
メール=nwtoko@nwn.co.jp
法案への読者の声
12月12日号掲載 自治会が文化遺産管理を
各地区で住民の心のより所となる文化財や文化活動。それらの文化遺産を維持するため、自治会が管理し、守っていきましょう。
(和歌山歴史地理研究会・小林護)
◎私の地区でも自治会で会長を務めた村の長老の方々が氏神である神社の行事や諸活動に協力しているようだが、清掃活動など体を使う活動はちょっと難しいのではないかと思う。ところで「文化遺産」と言っても、今の若い人たちは自分の町にどんな文化遺産があるかもはっきりと知らないのでは。やはりここは市や県の文化推進本部の本体が動かなければ、事はスムーズに進まないと思う。地震や洪水などをめぐって防災マップを作成したように、今度はどこにどんな文化遺産があるか、まずは各地区ごとの「文化遺産マップ」を作って、若い人たちへの広報啓発活動を行ってはいかがだろうか。(塾講師 中川祐一・57歳)
◎自宅周辺や自分の住んでいる地域にどういった文化や伝統があるのかなかなか知らないもの。新興住宅地の住民も、その周辺にどのような文化遺産があるのかと興味を持つことから、地域住民とのつながりやボランティアの精神が培われると思います。さらに地域の中の自分の役割に気づいて、やがては地元愛へと広がっていくのではないでしょうか。現在はなかなか同じ地域住民の中でも顔を合わせることもなく、郷土のことを知るチャンスが少ない。自治会が主催する文化遺産を守るなどの活動は、素晴らしいチャンスになると思います。(会社員 匿名・55歳)
◎氏神の社の管理を自治会がするというのは非常に難しい問題です。一つの氏神には複数の自治会が属しているので、自治会同士の話し合いが必要になってきます。特に氏神は文化だけではなく宗教的要素もあり、資格のある神主が常駐し、管理するのが最良で、神主がいないと祭式ができません。祭式をしない氏神は、御祭神に対しても失礼になります。神主の資格は通信教育で取得できるので、不在の神社は自治会同士で相談して決めたらよいのではないでしょうか。1000年以上続いているこの氏神文化を子どもたちに継承していく必要があると思います。(無職 川端通伸・74歳)
◎反対ではないが、このような取り組みに若い世代はなかなか関心を示すことはなく、結局年配者のみの活動になってしまうように思う。さらにそれを自治会費でまかなうとなると、老若男女すべての住民の理解を得るのは難しいのでは。(主婦 匿名・30歳)
11月21日号掲載 あいさつは気軽に「ハグ」で
◎「体臭、口臭など衛生面に気をつけた美男美女に限るかも」。法案を読んで頭に浮かんだイメージだ。人には好みがあるし、かぜなどがうつってもいけないし、非現実的だと思う。でも、ハグであいさつする国に行ったとき、そんなことは感じず自然体だったので、わざわざ頑張ってするものではないのかも。そのとき良かったことは、洗顔、歯磨きなど、いつもより意識して身だしなみを整えたこと。なので、自分を高めることにもなるかもしれない。(高2 匿名・17歳)
◎それぞれの国にはそれぞれの風習があり、それを大切にしている国は多い。わざわざ他国の風習を取り入れる必要があるとは思えない。また、会社内や学校内でハグをすれば、それがトラブルの原因にもなりかねない。「ハグであいさつ」という提唱はかなり困難なのではないだろうか。(契約社員 川﨑健太・32歳)
(ニュース和歌山2015年12月26日号掲載)