自動運転車のニュースに触れることが増えた。「乗せてもらうのが楽」派の筆者は、「寝てて良いのか」「酒飲みながらはOKか」と思いを巡らせるが、まぁ、しばらく自動運転時代は来ないと思っている▼それでも、自動ブレーキ搭載車は着実に増えてきた。頼りきりはいけないが、少しでも事故が減るなら、その意味は大きい▼昨年は池袋、今年は梅田と三宮で、運転中の急病により人混みに突っ込み、死亡者を出す事故があった。新聞でも、運転中の夫が意識を失い、助手席からハンドルを操作し車を停止、人身事故を避けた人の投書を見つけた▼気になるのは、今はサイド(パーキング)ブレーキが足元にある車が多いこと。助手席に人がいれば、運転手に異変が起きた時、手元のサイドブレーキを引くことで最悪の事態を回避できる可能性はある。足元だとそうはいかない▼確かに足元にあれば、運転席と助手席の間はスッキリする。ただ、万が一を想定すると、これもどうだかなぁと思ってしまうのだ。(小倉)
(2016年6月18日号掲載)