提案者:福山 重紀(笑顔創造代表)
皆さん、「夢新聞」って聞いたことありますか ?
長野県の新聞販売業者らが、東日本大震災が起きた2011年に命や家族の大切さを知ってもらおうと始めたプロジェクトで、全国の学校で「夢新聞」の出張教室を開き、現在まで児童約6000人が参加しました。
授業では、未来の日付けで自分の夢や目標がかなったと仮定して、それを伝える記事を子どもたちが書きます。文章は全て「かなえた」「実現した」の完了形で書き、写真の代わりに実現した時の自分の絵を添えます。「警察官になり、お手柄をした」「人気のカフェをオープンした」「考古学者になって新種の恐竜を発見!」など様々です。
夢や目標を達成して喜んでいる自分と、実現するまでのプロセス、実現を喜んでくれた大切な人の姿も書き込みます。書いてみると、まだ実現していない未来のできごとなのに「できた!」と錯覚し、自信が生まれます。自分だからできることや、人に喜ばれる生き方を明確に書くことで自己肯定感が育まれます。
和歌山では一度だけ、紀美野町の野上小学校で2年前に開かれ、私も手伝いました。保護者も参加し、子どもが書いた記事に応援メッセージを添えてもらいました。親は「我が子がこんな夢をもっていたんだ」と気づき、子どもは「応援してくれる人がそばにいる」「実現したら喜んでくれる人が身近にいる」と励みになります。授業の最後には「家族の絆を実感できた」と涙を流して喜んでくれる人もいました。
「夢新聞」はほぼ無償で運営しています。自分で考える力を育む教育が求められ、家族の絆が薄れていると言われる現在。ぜひ県内の学校で総合学習の時間などに取り入れ、和歌山で広げていきませんか。夢を明確にイメージし、文字に書き起こすのは普段の生活であまりしないことです。教育現場のほか、職場で目標を書いたり、シニア世代が第2の人生の夢を描いたりと応用もできます。
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法案への読者の声
3月11日号掲載
◎私は若いころから自転車さえ輪のついた物に乗れず、この足で歩くしかありません。紀州海南ひなめぐりは初回から毎年、駅構内はじめ、一番街商店街もゆっくり足を運んでいます。このほか、ニュース和歌山のイベントカレンダーを見て、自分の体力のあった場所へ出掛けています。桜が咲き、良い季節が訪れます。太陽の光を浴び、健康でいたいなと思います。(無職 匿名希望 81歳)
(ニュース和歌山より。2017年3月25日更新)