皆さん、初めまして。和歌山大学の西川と申します。ご縁がありまして、1年間コラムを担当させていただくことになりました。どうぞよろしくお願いいたします。今回は第1回なので、自己紹介を。
生まれは大阪府泉佐野市。和歌山とのご縁はいろいろありますが、物心ついてからで思い出すのは、小学校時代によく交通公園のゴーカートに乗りに行ったことです。その後、予備校から和歌山に通い、和歌山大学経済学部に進学。ここから本格的に和歌山とかかわることになります。初めての就職も和歌山。NPO法人わかやまNPOセンターの事務局を務めました。
現在は母校の和大におりますが、今の立場でよく聞かれる質問が2つあります。1つ目が「何学部ですか?」です。所属しているのは学部ではなく、「紀伊半島価値共創基幹(愛称:Kii─Plus)」という全学の地域連携を統括する組織です。地域課題解決と価値を創造する取り組みを、大学が単独で行うのではなく、地域の自治体職員やキーパーソンの皆さんと〝共創〟プロジェクト型で進めています。また、地域ニーズに対応する「地域連携統括専門職」も配置しています。
2つ目が「ご専門は?」です。私は専門をひとつ深掘りするというよりは、いろんなものに興味関心が広く、「社会教育・生涯学習」「鉄道防災教育」「地域交通政策」の3つを柱に据えています。
元々、社会実践者の人づくりやその人づくりを支えるシステムづくりに強い関心を持っており、私の中ではこの3つの柱はつながっています。最近では「大学地域連携」もテーマになっています。
このようになかなかひとつの言葉や領域で自己紹介をすることができません。学問領域では、複数の異なる研究分野が連携していることを「学際領域」と呼んでいます。新しいものはそれ自体が新しいのではなく、既存の「新しい組み合わせ」というように言われます。
このコラムでは、異なる視点で和歌山について考えていければと思っております。
和歌山大学准教授 西川 一弘(第2土曜担当)
(ニュース和歌山/2021年4月10日更新)