先日、映画館で『シン・エヴァンゲリオン』を見た。筆者が小学6年生のころにアニメが放送されており、毎週欠かさずテレビにかじりついた▼この作品、熱狂的なファンが多く、まだ見ていない人は劇場での感動が薄くなってしまわないよう、独自に情報を遮断し、その時を楽しみにしている。私もそうだった▼しかし最近は、ツイッターやインスタグラムなどのSNSで、わざと内容をバラそうとする人がいる。さらに、動画配信サイトのユーチューブでは、作品と無関係に見せかけ、映像が始まると重要なシーンを説明する文章やイラストを見せようとする厄介な人も…▼インターネットの普及で情報が手に入りやすくなった反面、知りたくない情報まで思わぬ形で知ってしまうことがある。何のために人の楽しみを奪うのか、理解しがたい▼ネットを悪用し、娯楽を邪魔するのはいたずらで済まない。他人のエンターテインメントに水を差すのはタチが悪い。シンの悪役はこういう人たちなのかもしれない。 (馬上)
(ニュース和歌山/2021年4月10日更新)