人生において大事なことの一つが「交流」ではないかと思います。他者、つまり自分とは異なる文化との出合いや交流で人は成長し、行動や仕事、センスが磨かれます。そこでコーナータイトルの「紀流」に掛けて、「交流」という視点を踏まえて自己紹介します。
大阪府出身の37歳。現在、県北部のブランド価値向上を目指し、和歌山の豊かな日々を紹介するWEBメディア「ワカヤマデイズ」を運営しています。
大学では京都をフィールドにまちづくりゼミで活動を行いました。人生を豊かに暮らすため、仕事でもプライベートでもない領域、「まちづくり」が世の中にあり、楽しく取り組む大人たちがいるのだと知りました。当時のアルバイトでは、服屋でショーウィンドウのディスプレー作りを行い、デザイン的な領域に触れました。その店は外資系だったので、オープンな組織風土との出合いも印象に残っています。ちなみに、この時出会ったお客さんがきっかけでサーフィンを始め、海辺に住もうと、今から8年前に和歌山市へ引っ越してきました。
時を戻し大学卒業後、創業5年で東証一部上場した東京のマーケティング企業に就職。社長は優秀な上に、懐深く腹を割って話す魅力的な方で、出会ってきた中で特に尊敬する一人です。たとえ優秀でも、明るく前向きな人柄でないと周りが付いてこないし、会社も事業も良くならないのだと痛感しました。そんな創業者の生き様を見られたのは大きな財産として心に残っています。
東京ではシェアハウスに住み、国籍も仕事も違う20人ぐらいの人たちと一緒に暮らしました。普通の人付き合いだけでは気づけない、人々の多様な暮らし・考え方を体験。他者とのオープンな交流が少ないと言われる日本や、特に地方において、多様な生き方に触れられる仕組みができないかとよく妄想しています。
この連載を出会いの場とし、オープンで前向きな交流・対流が起こればと考えています。
WEBメディア「ワカヤマデイズ」運営 武田 健太(第3土曜担当)
(ニュース和歌山/2022年4月16日更新)