お母さん きくこ、来週末、貴志川線の電車でいちご狩りに行かない?
きくこ いくいくー!
お母さん 先週月曜日の15日に貴志川線が100周年を迎えたって聞いて、乗りたくなってね。1916年2月15日に運転を始めたらしいわよ。
きくこ そんなに古くから走ってるんだね。昔は汽車だったの?
お母さん そうよ。和歌山市立博物館で開かれている展示を見たんだけど、昔は山東軽便鉄道といって、和歌川にかかる大橋から伊太祁曽神社の近くまで走っていたそうよ。
きくこ そうなんだ。どんな人が使っていたの?
お母さん 線路沿いに、日前宮、竈山神社、伊太祁曽神社があるよね。それらの神社を訪れる人や、あとは山東でとれたタケノコや米などを運んでいたそうよ。40年前には年間360万人も利用したんだって。
きくこ そんなにたくさん!
お母さん けど、周辺に道路ができて、みんな車を使うようになると乗客は年間200万人以下に。10年前に廃止されそうになったんだよ。
きくこ それは大変だね。
お母さん 沿線の人たちが残すように運動して、和歌山電鐵が運営することになったのよ。たま駅長やいちご電車は知ってるよね? 今年6月には「うめ星電車」もできるそうよ。
きくこ わぁ〜。すっごく楽しみ!
お母さん 桜の季節になったら、大池遊園へお花見に行こうね。
写真=1938年当時走っていた蒸気機関車
(ニュース和歌山2016年2月24日号掲載)