NHK大河ドラマ「真田丸」のデザインにラッピングされた電車が1日、JR和歌山線で走り始めました。4月に南海電鉄加太線で鯛、6月には和歌山電鐵貴志川線で梅干しをテーマにした電車と、ユニークな列車が続々と登場します。面白くてかわいい電車に乗ってお出かけを楽しもう!
雰囲気は戦国
「真田丸」のラッピング列車は、ドラマの主人公で戦国武将の真田幸村が高野山のふもと、九度山で14年間過ごしたことから、ドラマの舞台となる九度山を訪れる観光客が増えると見込まれています。
高校受験で乗った安川愛哉さん(15)、小野春翔さん(15)は「武将の大きな写真が目立ち、戦国時代の雰囲気。甲冑姿もかっこいい」と笑顔。評判は上々です。走る時間は決まっておらず、運が良ければ乗れます。
線路を泳ぐ!?
加太線では4月29日(金)から、観光列車「めでたいでんしゃ」が〝泳ぎ〟始めます。
実はこの電車、ある秘密が隠されています。各車両に1つだけ、ハート型のつり革があり、車体外側の模様や座席の鯛模様の中にもハートのうろこが隠されています。運行が始まれば、探しに行ってみよう。
100周年記念号
最後は、貴志川線で6月4日(土)から走る「うめ星電車」です。
貴志川線100周年と和歌山電鐵10周年を記念した車両で、人気のいちご電車やおもちゃ電車、たま電車をはじめ、九州新幹線をデザインした水戸岡鋭治さんが考えました。水戸岡さんは「見て楽しい、乗って心地よい『花も実もある』電車が、ニタマ駅長の待つ貴志駅まで走ります」と期待を込めています。
・走る路線=主にJR和歌山線(和歌山市〜奈良)
・走る期間=3月1日㊋〜12月
・特徴=真田幸村のりりしい表情や戦場に向かう姿、和歌山城や養翠園といった和歌山市の名所、九度山にある真田ゆかりの地を撮った写真を印刷しています。
・走る路線=南海電鉄加太線(和歌山市〜加太)
・走る期間=4月29日㊎〜
・特徴=加太の鯛をイメージしたうろこ柄と大きな目の外観。中には魚の形をした木のつり革があり、座席シートと床に魚模様を描いています。
「うめ星電車」
・走る路線=和歌山電鐵貴志川線(和歌山〜貴志)
・走る期間=6月4日㊏〜
・特徴=和歌山特産の梅干しをイメージした真っ赤な車体に、金色の文字で「うめ☆」などのロゴマークがつきます。車内は木をふんだんに使った和の雰囲気です。
(ニュース和歌山2016年3月23日号掲載)