まなぶ 和歌山駅の前で、スーツ姿の若い人が大勢歩いてたよ。何かあったのかな。
お父さん あぁ、きっとUターンフェアに行った人たちだよ。
まなぶ 何するところなの。
お父さん 大学や仕事で和歌山から出て行った人のうち、「和歌山で働きたい」と考える人と、和歌山の会社の人が話をする場所なんだ。近ごろは大阪や東京でも同じような会があるので、わざわざ和歌山に戻ってこなくても気軽に会社の人と話ができるようにもなってるよ。
まなぶ それは便利だね。
お父さん 高校を卒業して和歌山から出る人が結構いるんだ。ただ、帰りたいけど、和歌山の会社のことが分からない人が多いから、会社について知ってもらおうとしてるんだ。
まなぶ だから大勢いたんだね。
お父さん 大学生向けにはインターンシップといって、短い間だけど会社で仕事をできる仕組みもあるよ。
まなぶ 試しに仕事ができるなら、会社のことがよく分かるね。
お父さん 県庁の人が話してたけど、県は高校を出た人に会社の説明会がいつ、どこであるかを伝えているし、会社が大学で仕事の話をする機会をつくろうとしているよ。とにかく、和歌山にある会社のことを知ってもらおうと一生懸命だよ。
まなぶ いろんな会社のことが分かれば、帰る人はきっと増えるね。
写真=Uターンフェアは大にぎわい
(ニュース和歌山2016年5月25日号掲載)