「祭りだ! 祭りだ! ヨイヤッサー♪」。そろいの赤いはっぴをひるがえし、鳴子をカチカチ響かせて、かっこいい踊りを見せる小学生のグループ「おどるんやキッズ連」を知っていますか? 和歌山市の小学生が合同でつくるチームで、毎年夏にマリーナシティと和歌山城の周辺で開かれる紀州よさこい祭りで踊りを披露しています。2016年は12校から、約300人が出場する予定です。本番に向けて今月、それぞれの小学校で練習が始まりました。
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 同市栗栖の西和佐小学校では14日が今年の初練習。教えるのは大人のよさこいチームで踊る地域の人や大学生です。「右にぴょん、左にぴょんっ。くるっと回って、はい笑顔!」。合図に合わせて両手を左右に大きくふったり、足を広げてポーズを決めたりしました。初めはぎくしゃくしていた子も、2時間の練習で少しずつ振り付けを覚え、踊りが決まると思わずにっこり。最後は息の合った動きを見せました。「ワッショイショイ」「セッセッセッ!」と威勢のよいかけ声が体育館いっぱいに響きました。

 小学生の姉と保育園の年長の時から参加してきた4年の東優伸くんは「疲れても楽しい。本番は1度もミスをしないようにがんばりたいです」。今回で2回目となる4年の楠本瑞季さんは「今年は動きが速くてかっこいい曲。他の学年や、本番では他の学校の子と一緒にできるのが楽しい」と瞳を輝かせます。

 今年はキッズ連が誕生して10年目。立ち上げた、元小学校の先生で代表の池浦年江さんは「踊ると、みんな心が元気になり、いつも笑顔でいられるようになります。たくさんの小学生によさこいを知ってほしい」と話します。

 笑顔満開のキッズ連の踊りが見られるのは、7月31日(日)のマリーナシティ、8月7日(日)のけやき大通りです。

写真=西和佐小学校では20人が練習に汗を流した

(ニュース和歌山2016年5月25日号掲載)