和歌山県で一番大きな望遠鏡はどこにあるか知っていますか? 答えは紀美野町松ケ峰のみさと天文台。全国でも8番目に大きな望遠鏡で、星の光をたくさん受け止める直径105㌢の大きな鏡が中に入っています。この望遠鏡をのぞくと、そこには・・・。
「わぁ~きれい」「近くに見える!」。7月16日、望遠鏡で夜空を見る観望会が開かれました。職員が雲の動きを読み、望遠鏡の向きを少しずつ調整。参加者が順番にのぞき込みました。月を見た智辯学園和歌山小学校1年の栄田伊吹くんは「大きくて黄色い。デコボコしたクレーターもよく見える」と大喜び。矢動丸泰台長は「青いサファイヤ、赤いルビー、白く輝くダイヤモンド。まるで宝石のように星には色んな色があることが分かります。土星のわっかまで見えますよ」。
この後、外のベランダに出て、小型望遠鏡で観察。職員が遠くまで照らせるサーチライトを使い、北斗七星や夏の大三角の探し方を説明しました。天文台は自然に囲まれた標高400㍍の場所にあります。周りに家の光や街灯がないため、夜は真っ暗になり、星がよく見えます。月の光が弱く、雲のない晴れた日が星空観察の絶好のチャンス。矢動丸台長は「天文台では夜空にまたたく本物の星を肌で感じられます。まだまだ謎が多い、未知の宇宙に思いをはせて」と笑顔を見せます。
夏休み中のイベント
☆★観望会★☆
木~日曜と祝日の午後7時半、みさと天文台
金、土は午後8時半の部も(8月12日は7時半の部のみ)
200円、高校生以下100円
☆★ペルセウス座流星群特別観望会★☆
8月12日(金)午後10時~翌朝午前4時半、紀美野町安井のサンリゾートカントリークラブ
天文台職員の話を聞きながら流星を眺める
500円、高校生以下無料
☆★夏休みの宿題応援企画★☆
8月21日(日)と28日(日)午後8時、みさと天文台
星の動きを観察し、夏の大三角をスケッチする
無料
みさと天文台 ☎073・498・0305
(ニュース和歌山2016年7月27日号掲載)