12月4日(月)〜17日(日)、夜空にふたご座流星群が現れ、特に13日(水)夜〜14日(木)朝は、多くの流れ星を見ることができます。このほか、4日は月が大きく見えるスーパームーンも。和歌山市寄合町のこども科学館でプラネタリウムを担当する野上聖児さんに、星空の楽しみ方を教えてもらいました。

1時間に40個

 ふたご座は、星を線で結ぶと三角形に見える「冬の大三角形」や、3つの星が星座の真ん中に一列に並ぶオリオン座の近くにあります。

 ふたご座流星群は毎年12月に見られますが、今年は月が欠けていて、空が暗いので、1時間あたりでいつもの年より多い40個ほどを見ることができます。午後8時ごろ、東の空にあるふたご座を中心に流れるのが見え始め、午後10時からピークを迎えます。

 「空の広い範囲に現れてすぐ消えていくので、望遠鏡は使わず、寝転がって空全体を見るのが一
番です。明かりが多い町中よりも、山や海など明かりの少ない場所が観察に向いてます」

写真=野上聖児さん

今年1番大きな月

 月は地球との距離が毎日変わっていて、今年は12月4日が満月で一番地球に近くなる「スーパームーン」です。最も遠かった6月9日に比べると14%大きく見え、3割ほど明るく見えます。

 また、12月14日には火星、15日には木星が、それぞれ明け方の南東の空、細い月に並びます。

 双眼鏡や望遠鏡を使うと、月の模様や惑星の色がはっきり見えますが、満月の光は目を傷めるので長時間見るのは避け、太陽は絶対に見ないようにしましょう。

 「冬は空気が澄んでいて惑星がよく見えます。おすすめは明け方、東の空に見える金星です。一目で見つかり、名前にふさわしい輝きです」

 

 

ふたご座

 ふたご座には、並んだ子どもの頭の部分に、赤く光るポルックスと白い光のカストルという2つの星があります。ふたご座流星群はカストルのあたりから飛んでくるように見えるので、そう呼ばれています。(右下がオリオン座)

 

流星群の正体は?

 宇宙にただようチリが溜まっているところに地球がぶつかり、そのチリが地上へ落ちてくる途中に空気とこすれて燃えてしまいます。この燃えている時の光が流星群です。

 ※こども科学館は改装のため、12月1日〜来年3月2日はお休みです。なお、閉館中も科学教室はあります。詳細はホームページで。

(ニュース和歌山/2017年11月22日更新)