雨の多い季節ですね。大雨が降れば、川がはんらんしたり、がけ崩れが発生しやすくなったりと、危険がいっぱい。今回は、災害でけがをしたときなどに素早く手当てをする救急救命士と、天気を予測してみんなの安全を守る情報を提供する予報官に話を聞きました。
救急救命士:海南消防署 渡辺真季さん
救急救命士は海南市日方の海南消防署で働く渡辺真季さん(36)。この仕事を始めて16年目です。
──どんな仕事ですか?
「急いで手当てをする必要のある患者と一緒に救急車に乗り、病院に着くまでの間、患者が息をしやすいように人工呼吸器で空気を送ったり、心臓マッサージをしたりします。海南消防署は1日6件ほどの通報があります。午前8時〜10時に多いです」
──大切なことは?
「一瞬の判断が命にかかわるため、患者の話や血圧、呼吸数、体温など
の情報から落ち着いて患者の状態と、運ぶ病院を見極めること。症状の裏に重い病気が隠れていないかも意識して見ます」
──心がけているのは。
「体調が悪くなり、不安を抱えている患者さんに安心してもらえるよう優しく接します」
予報官:和歌山地方気象台 八塚仁さん
次は、和歌山地方気象台(和歌山市男野芝丁)の予報官、八塚仁さん(46)です。
──天気予報はどうやってしますか?
「コンピューターが予測した未来の雨や風、気温のデータと、和歌山県内の現在の天気を比べて天気、風、波、気温などを2日後まで、1週間先までは天気と気温を予報します。全く同じ天気はないので楽しいですよ」
──苦労するのは?
「雨がいつ、どこで、どれぐらい降るのかをコンピューターがぴったり当てられることは少なく、地形や雨雲の状況などを合わせて考える必要があります。一人前になるには、20年ほどかかります」
──やりがいは?
「和歌山県や市町村の職員に台風や大雨などの状況を解説し、防災の役に立てるのがうれしいですね」
(ニュース和歌山/2018年6月27日更新)