読者からの質問
「ウサギの大きな耳はどんな意味がありますか?」
前回は鳥の耳について話しました。今回はほ乳類の耳について。頭から張り出した耳(耳介)が目立ちます。種類によって大きさも形も様々。耳介は音を集めるはたらきがあります。
また、ウサギやゾウは大きな耳の血管から熱を逃がし、暑さをしのぎます。暑い時、ゾウは耳をうちわのようにパタパタと動かします。
和歌山公園動物園には品種改良により耳が垂れた形のウサギがいます。観察していたら、毛繕い中に片方の耳がピンと立ちました。私たちヒトは自力で耳を大きく動かせませんが、ウサギやウマなどは耳を左右別々に動かす筋肉が発達しています。
一方、ほ乳類でもミーアキャットやビーバーの耳介は小さい。動物たちの暮らしと関係あるかも。観察してあなたの仮説を教えてください。
写真=耳を立てたカイウサギ(奥)
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ポケットさん(松本朱実さん)
動物教材研究所pocket主宰。動物園で飼育員や学芸員として働きました。生き物の見どころや調べ方をアドバイスします。
(ニュース和歌山/2018年12月12日更新)