1年で一番寒い季節です。でも、和歌山県植物公園緑花センター(岩出市東坂本)の温室は17度でポカポカ。サボテンの仲間やバナナの木、虫を食べる植物などが生き生きしています。この温室、どうやって暖めているんでしょうか? 岡田恵美園長に聞きました。
①薪を集める
暖めるのに使うのは緑花センター内で切った木や折れた太い枝。集めて、乾かしておく。
写真=昨年9月の台風で折れた木も薪に
②湯を沸かす
薪ボイラーという専用の装置に薪を入れて燃やし、その熱でお湯を沸かす。
③湯を温室内へ
温室の隅に張り巡らせているパイプに、沸かしたお湯を通すと、パイプの周りの空気がじっくり暖まる。エアコンのように温かい風を使うより空気が乾燥せず、植物にやさしい。
写真=植物の後ろを見るとパイプが
岡田恵美園長…お湯を沸かす方法は、今回紹介した薪を燃やす方法と、石油からできる重油をたく方法の2つあります。薪はだれか装置に入れる人が必要ですので、だれもいない夜は、温度が下がると自動的に重油でお湯を沸かす仕組みになっています。緑花センターの遊具で遊んだことのある子も多いと思いますが、温室のかわいい花や果実もぜひ見に来てくださいね。
温室で探そう あんな花・こんな実
みんなも見たことのあるあの果物も(写真上)
鳥の顔のような花。ゴクラクチョウカ(極楽鳥花)という名前です(写真中)
ランの仲間「ダンシングレディオーキッド」。ドレスで踊っているよう(写真下)
(ニュース和歌山/2019年2月13日更新)