近大和歌山中 命の大切さ学ぶ授業

 「赤ちゃん先生プロジェクト」と題した授業が12月16日、和歌山市善明寺の近畿大学附属和歌山中学校で開かれ、2年生224人が0~3歳の子どもとその母親約30人とふれあった。

 総合学習の一環。赤ちゃんと接し、その母親から生まれてきた時の話を聞くことで、命の大切さに気付いてもらおうと活動するNPO法人ママの働き方応援隊が協力した。

 まず、生徒は赤ちゃんを抱っこしたり、ハイタッチしたりして打ち解けるところからスタート。この後、おなかにいる時のエコー写真や母子手帳、生まれてからのアルバムを見せてもらいながら、妊娠、出産、子育ての話に耳を傾けた。緊張気味だった生徒も、無邪気に笑う子どもの様子を見ると、思わずほおが緩んでいた(写真)。

 手慣れた様子で子どもをあやしていた中村奏太さんは「来年、小学生になるいとこと性格が似ていて接しやすく、自由奔放でエネルギッシュな姿にパワーをもらえた。帝王切開で生まれたと聞き、おなかを切ってまで生むお母さんの思いの強さを感じました」と話していた。

 同NPOの倉園安子さんは「自分自身やきょうだいが小さかったころのことを思い浮かべながら接していたようです。きょうのテーマは〝命の奇跡〟。ふれあいを通して、自分自身も友人たちも大事に育てられた、たった一つのかけがえのない存在なんだと気付いてもらえれば」と願っていた。

(ニュース和歌山/2019年12月21日更新)