片方の面はお皿やコップをやさしく洗うためにやわらかく、もう片方はなべ、フライパンなどのしつこい汚れやこげを磨き落とすため、少し硬くなっている台所用スポンジたわし。60年前、この形のスポンジたわしを世界で初めて作ったのが、和歌山市に本社があるキクロンなんです。この商品ができるまでを教えてもらいました。

 

①スポンジを作る

 まずは大きなスポンジを作る。泡が立ちやすくなるよう、片方の面をでこぼこに切る。

 

②磨く部分をセット

 磨くための粒子(小さな粒)を混ぜた不織布(織ったり編んだりしていない繊維)を機械にセット。

 

③貼り合わせる

 ①のスポンジと②の不織布を、特別に開発した強力な接着剤を使って貼り合わせる。これを数枚まとめ、機械で10時間押さえて、しっかりくっつける。

 

④切って、袋に入れ完成

 決められた大きさにカットした後、1つずつフィルムに包んで完成です。1ヵ月に100万個以上作っており、全国の店へと送られます。

写真=1960年発売の「キクロンA」はこれまでに何と7億5000万個以上売れています

 

〝洗う〟テーマに生活応援

 広報室の塩田かおりさん…スポンジたわしのほか、お風呂で使うボディ洗い、お風呂・トイレ洗い、洗濯物を干す道具などを作っているキクロンは〝洗う〟をテーマに皆さんの生活を応援しています。これからも「一度使ったら、また使いたくなる家庭用品」を作り続けていきたいです。

写真=広報室の塩田さん(左)と和歌山製造グループの有木菜那さん

(ニュース和歌山/2020年10月10日更新)