寒い冬がくると、インフルエンザにかかる人が増えてきます。さらに今年は新型コロナウイルスも流行しています。病気の原因になる、これらの「ウイルス」って何でしょう? 和歌山県環境衛生研究センターで聞きました。
小さな生き物
ウイルスとは、顕微鏡を使わないと見えないくらい小さな生き物、微生物のひとつです。
土、川、海、人や動物の体の中…、様々なところにすんでいます。私たちが生活している周りには必ずいるんですね。
そんな微生物は大きく分けると、3つの種類があります。ひとつは細菌です。食中毒を引き起こすO157やサルモネラ菌が有名です。2つ目が真核生物と言い、カビや水虫菌などがこれに入ります。そして最後が、新型コロナやインフルエンザ、ノロなどのウイルスです。
写真=毎日微生物について調べています
弱点はあるの?
インフルエンザや新型コロナウイルスにかかると、下の表のような異常が体に出てきます。
このウイルスを退治するには「抗ウイルス薬」という薬が効果的です。これを使うと、体の中にあるインフルエンザやノロなどのウイルスをやっつけられます。
ですが、新型コロナウイルス用の薬は、まだ完成していません。マスクや手洗い、手指の消毒を忘れず、原因になるウイルスを体に入れないよう、自分たちでできる予防を心掛けましょう。
健康が一番の予防です
和歌山県環境衛生研究センターの濱島洋介さん…みなさんが健康だと、体の中に入ってくるウイルスと戦う免疫細胞が悪い菌をやっつけてくれます。でも、不健康だと免疫細胞も元気がなくなり、ウイルスに負けてしまいます。3食しっかり食べ、しっかり寝て、体調を整えてください。
写真=規則正しい生活を心掛けましょう
(ニュース和歌山/2020年11月14日更新)