12月12日は「5本指ソックスの日」。開発されたのは50年前のスペインです。その10年後、海南市下津町丸田にある会社、ニッティドが日本で初めて作り始めました。今では海南と中国の工場を合わせ、年400万足を作っており、その数は世界でナンバーワン! 海南の工場を見学しました。
①機械で編む
5本に分かれた指の部分を順番に編むため、指が分かれていない靴下の約3倍の時間がかかります。模様によっても違い、1枚15〜30分。サイズや肌触り、糸が外れていないかなどを調べ、履き口にミシンをかけます。
②洗濯・乾燥
大き目に作ったものを一度洗濯し、乾燥させて縮めます。履いた時に裏側の糸が伸びると、一人ひとり違う足や指の形にピッタリ合うようになっています。さらに蒸気をあて、シワを伸ばします。
③商品をチェック
汚れや内側のほつれなどがないか、目や手で確認します。飛び出た糸は、タッピという道具を引っ掛けて生地の内側に入れます。プロの技です。
④袋に入れ完成
2枚1組にし袋に入れてできあがり。工場には編み機220台があり、1日8000〜1万足を作っています。日本のほか、アメリカやドイツなどで販売しています。
写真=手で1足ずつ袋詰め
履きやすさこだわり40年
井戸端康宏社長
足の指が分かれている靴下を履くと、踏ん張りがききやすく、体のバランスが良くなります。5本指ソックスを100人に1人が履く世の中にしたいと、前の社長が手袋を編む技術を使い、作り始めて40年。スポーツ用や肌の弱い人用など様々な商品を開発しています。
(ニュース和歌山/2020年12月12日更新)