収穫の時期を迎えた和歌山県の特産品、梅を使った出前授業が6月17日、岩出市川尻の中央小学校で開かれ、4年生92人が梅について学びました。和歌山県庁の職員によるジュース作り体験も開かれ、採れたての青梅に教室は歓声に包まれました。
この日は、県庁の職員3人が同小を訪問。子どもたちはまず、梅についての話を聞き、和歌山が国内生産量日本一の64%で、みなべ町と田辺市でその8割を生産していることや、梅に含まれるすっぱい成分のクエン酸に食中毒を防ぎ、疲れを取る効果があることを学びました。職員の武田知明さんは「岩出市や紀の川市では、塩と砂糖で漬けた紀の川梅干しがあります。特産品をたくさん食べてください」と笑顔。
次に、各クラスに配られた梅10㌔を使って梅ジュース作りに挑みました。砂糖と事前に凍らせた実を層になるように数回に分けて、瓶に詰めました。「数日後には実からエキスが溶け出すので、毎日よく混ぜてください」と武田さん。子どもたちは詰め終わった瓶をうれしそうに眺め、「早くできないかな」と目を輝かせていました。
林慧美さんは「梅ジュースを作ったのは初めて。完成してみんなで飲むのが楽しみ」。溝上幸太くんは「家でお母さんが作っているのをよく見ていたので、今度から手伝うことができる。梅干しが好きですが、味付けをしない白干し梅は知らなかった。食べてみたい」と喜んでいました。
ジュースは約2週間で完成し、水で薄めて飲む予定です。
県では梅のほか、桃や柿など季節に応じた農水産物を使った出前授業を行っています。農水産物は県内の小学校や支援学校258校に配り、県庁の職員や農家が授業を開いたり、給食のメニューで使ったりして、特産品の良さを伝えています。
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(ニュース和歌山2015年6月24日号掲載)