きくこ 猫のたま駅長が死んでしまったと新聞で見たよ。どんな猫だったの?
お父さん たまは2007年に日本で初めて猫の駅長になった三毛猫だね。和歌山電鉄貴志川線の貴志駅駅長として人気を集め、亡くなる前は貴志川線全体の総駅長「ウルトラ駅長」だったんだ。6月22日に16歳、人間で言うと80歳ぐらいで亡くなったらしい。
きくこ すごい猫だったんだね。 お父さん そうだね。たまは、日本国内だけでなく海外からも注目され、お客さんが少なくて廃線しかかっていた貴志川線の再生に大きな役割を果たしたよ。1年間で約200万人だったお客さんが、昨年度は227万人に増えたんだ。7月28日に貴志駅で開かれたお葬式には3000人も訪れたんだ。
きくこ いなくなっちゃったら、さみしくなるね。
お父さん お葬式で和歌山電鉄から「名誉永久駅長」に任命されたよ。これからは、伊太祈曽駅のニタマ駅長の活躍に期待だね。
(ニュース和歌山2015年7月8日号掲載)