イルカがジャンプしたり、ボールを運んだりするマリーナシティの「ドルフィンパフォーマンス」。毎日イルカの世話をし、人気のショーを盛り上げる調教師の小川祐さん(31、写真 この記事の上)に、イルカとのふれあいや練習の様子を聞きました。
登場するのは4頭のバンドウイルカです。6歳〜10歳のメスで、「ラソ」ちゃん、「クルク」ちゃんとそれぞれにかわいらしい名前がついています。
ショーができるようになるまでは、小川さんら調教師と何度も練習を重ねてきました。「手からエサをあげて人間になれさせるところから始めます。のん気な子や怖がりな子など性格がみんな違うので、イルカ同士の息を合わせるのが大変。繊細な動物で、雨が降ると急に体調が悪くなることもあります。イルカたちも見てもらおうと、毎日2時間以上がんばって特訓しています」
10分間の演技では、小川さんの手振りや笛の合図に合わせ、時速50㌔の猛スピードで円を描くように泳ぎ、空中のボールめがけてジャンプ。バスケットボールを運んで見せるなど様々な得意技を披露します。
「ショーの時は常にイルカと目を合わせています。そうしないと、どこかに遊びに行ってしまう子もいます。技が成功して、お客様が喜んでくれると、イルカもうれしいのか、すいすい泳ぎ、大げさに演技をして喜びます」
成功した時は、イルカの肌をなでてほめます。普段からイルカと心を通わせ、信頼し合っているからこそできるショーです。「イルカの表情が分かるぐらい、近くで見られます。練習の成果を見てほしいです」
そんなイルカたちと小川さんら調教師に出会えるパフォーマンスは、毎日午後0時45分と3時25分に開催。観覧は無料ですが、ポルトヨーロッパ入園料が必要です。マリーナシティ(0570・064・358)。
(ニュース和歌山2015年7月22日号掲載)